八月に入って、ますます暑さが増してきた。全国各地で続々と最高気温の記録が更新されている。

そんな酷暑の中ではあるものの、大阪では「大阪・関西万博」の入場者が累計で1500万人を超え、沖縄では新テーマパークの「ジャングリア沖縄」がオープンして話題になるなど、イベントやレジャー関係は大いに賑わっている。


 これだけ暑いと、万博やテーマパークよりも、海やプールに行きたいと思う人が多いのではないだろうかと思うのだが、実はそうでもないらしい。全国の海水浴場では、この暑さのために客足がダウンしているというのだ。砂浜が火傷するほど熱かったり、あまりの日射しのために過度の日焼けを懸念する人が増えていたりすることが原因のようだ。


 しかし、その一方で、今の海をあえて選ぶという大人たちも増えているという。その理由は、家族連れなどが減ったことで騒がしさが減少し、優雅な海を存分にゆったりと楽しめるということらしい。そして、彼らの目的の一つが海の家だ。


 一昔前の海水浴場では、仮設小屋のような海の家が多かった。それはそれで夏の趣があって良いものだが、最近はリゾート感の高い海の家が増え、海を眺めながら美味しい料理とお酒を楽しむスタイルが人気を呼んでいる。


 例えば、鎌倉由比ヶ浜にある海の家「SOUTH ISLAND TABLE」は、手ぶらで訪れてBBQが気軽に楽しめる。食材にもこだわったワンランク上の海の家で、海を眺めながら飲むキンキンに冷えたビールは最高だ。また、ここはアメリカ生まれのプレミアム低アルコール飲料「ZIMA」が飲める店としても人気だ。

ZIMAは、大人の海によく似合う。アルコール度数は4%とビール並みだが、スピリッツをベースに、リンゴやオレンジなどのフレーバーをミックスした、フルーティーでクリアな味わいで女性にも飲みやすい。


 一方、ファミリー層の今年の海の楽しみ方は、海水浴だけでなく、海をテーマにした感動体験を求めるスタイルが増えているようだ。


 例えば、ファミリー層に人気のスポットの一つが、神戸須磨シーワールドだ。大阪から約50分の立地にあり、シャチやイルカによる感動のパフォーマンスやデジタルコンテンツを駆使した世界初のシャチ専門「オルカラボ」などが人気を呼び、夏休み期間は入場制限される日もあるほどの盛況ぶりだ。また、オフィシャルホテルである神戸須磨シーワールドホテルには、日本で初めてのドルフィンラグーンがあり、1日3グループ限定ながら、浅瀬でイルカとふれあったり、イルカの背びれにつかまって一緒に泳ぐこともできる体験プログラムも用意されている。 きっと他では味わえない感動体験ができるだろう。


 連日の暑さで、家の中に引きこもりがちになりそうな今年の夏。でも、酷暑には酷暑の楽しみ方がある。熱中症には十分気を付けて、夏を存分に楽しんでほしい。(編集担当:石井絢子)

編集部おすすめ