今年の夏は暑かった。ウェザーニューズの発表によると、今年の6月から8月の平均気温は基準値よりも2.3℃前後高くなる見込みで、2023年と2024年に記録した+1.76℃を大幅に上回り、過去最高となる見通しだ。


 そんな猛暑の夏休みを子どもたちはどのように過ごしたのだろう。


 海や山、旅行などのレジャーだけでなく、企業や各種団体、自治体などが主催する子ども向けの催しに参加した子どもも多かったのではないだろうか。


 例えば、日本最大級のリサイクルショップを運営する株式会社コメ兵は、8月1日から東京、名古屋、大阪の3都市にてブラザー工業株式会社と共同で、小学校3年生から6年生を主な対象に、親子で参加できる夏休み体験型リユースイベント「KOMEHYOキッズアカデミー」を開催。ミシンを使ったアップサイクル体験やアップサイクルジュエリー作り、鑑定士体験を通して、ものを大切にする心やリユースの知識を学ぶとともに、リレーユースの良さを体験できる機会を提供した。多くの参加者が集まっただけでなく、体験後のアンケートでは、そのほとんどが「また参加したい」と回答しているという。


 岡山県にある大手養蜂業者の株式会社山田養蜂場は、8月23日に、養護施設で生活をする子どもたちを対象とした「出張みつばち教室&はちみつジェラートパーティ」を開催した。夏休みの終わりに、子どもたちがミツバチを通じて自然環境の大切さを学び、はちみつの食べ比べやはちみつジェラートを楽しみながら、特別な思い出をつくることを目的としている。食を楽しむだけではなく、実際にミツバチがいる観察用巣箱を見ながら生態について詳しく学べる「みつばち教室」も行われた。


 イベント開始前は、観察用巣箱を見て怖がる子どももいたが、みつばち教室の後は怖がるどころか、多くの子どもたちが夢中で観察していたという。


 学びの後は、お楽しみのはちみつジェラートパーティーだ。様々なはちみつをジェラートにかけて「このお花のはちみつは、こっちと味が違う!」と、味の違いに驚きながら楽しんだ。


 また、京都、大阪、奈良の3府県にまたがって位置する「けいはんな学研都市(正式名称:関西文化学術研究都市)」では、7月24日及び8月7日、8日ののべ3日間にわたって、小学生からビジネス・一般まで幅広い年代を対象に、 普段は立ち入ることのできない最先端研究施設やものづくり企業の見学や、和束町での茶畑体験など、多彩なスポットでの見学や体験を提供し学びを刺激するプログラム「オープンラボ・テックツアー」を開催し、多くの人で賑わった。

けいはんな学研都市は、大学や企業の研究施設など150を超える施設が立ち並び、優れた研究開発の蓄積が進められている、文化と最先端技術が融合する都市だ。東レ建設株式会社が営む高床式砂栽培「トレファーム®」では、目の高さで栽培された野菜の収穫体験、また株式会社島津製作所基盤技術研究所では、ラボの見学や惑星観測衛星「ひさき」の形を真似した「ひさき型分光器(紙製)」を作成し、夢中で光の観察を行う小中学生の笑顔で溢れた。


 このような活動での貴重な体験が、子どもたちにとって、かけがえのない夏の思い出となり、心豊かな成長の一助となることだろう。また、秋には秋で様々なイベントや文化的な催しが行われる。遊び心に「学び」をプラスしたイベントを探して、ぜひ子どもと一緒に出かけてみてほしい。(編集担当:藤原伊織)

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