高市早苗総理は21日、初閣議を開き、総理談話を閣議決定し発表した。談話は「私は内閣総理大臣を拝命し、新たな内閣が発足いたしました。

日本と日本人の底力を信じてやまない者として、日本の未来を切り拓く責任を果たすべく、全身全霊を捧げてまいります」としている。


 そのうえで「今の暮らしや未来への不安を希望に変え、強い経済を作る。世界が直面する課題に向き合い、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す。絶対にあきらめない決意をもって、国家国民のため、果敢に働いてまいります」と「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」など総理決意が安倍政権を彷彿させるような表現になっている。


 高市内閣としての基本方針では(1)強い経済の実現へ「危機管理投資」を肝として、日本経済の強さを取り戻すための成長戦略を始動させ、軌道に乗せる。そのため、物価高対策、経済安全保障の強化、食料安全保障、エネルギー・資源安全保障の確立、国土強靱化、サイバーセキュリティ対策の強化、健康医療安全保障の構築、人材総活躍の環境づくりに取り組むとしている。


 また(2)地方を伸ばし、暮らしを守るとして、地方の「暮らし」と「安全」を守るため、地域ごとの産業クラスターの形成、地方のDX化の推進、地場産業の強化、地域公共交通の維持に取り組む。外国人問題に関する司令塔機能を強化し、総合的な対策を推進する。組織犯罪対策等を講じ、治安の維持・向上を図るとした。


 (3)外交、安全保障では外交力・防衛力・経済力・技術力・情報力を含む総合的な国力を強化しつつ最大限活用し、我が国の平和と安全、繁栄、国際社会との共存共栄を推進する。我が国の主体的判断において防衛力の抜本的強化を図るとした。


 あわせて日米同盟を基軸に自由で開かれたインド太平洋というビジョンの下、同志国やグローバルサウス諸国との外交・防衛・経済等の多角的な連携を拡大。

インテリジェンス機能の強化に取り組む。北朝鮮による拉致被害者の早期帰国に取り組むことを柱にあげた。(編集担当:森高龍二)

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