国内自動車メーカーの2025年4月~9月期中間決算が続々発表され、アメリカ市場の旺盛な需要に支えられてきたホンダは約4割の減益、同じようにマツダも赤字決算となった。トランプ関税などを背景に落ち込んだと思われる。


 ホンダの今年4月から9月の営業利益は、アメリカでのEV(電気自動車)の開発の中止や関税政策などを理由に去年より41%減って4381億円だった。四輪自動車事業は赤字でしたが、過去最高益となったバイク事業が支えたと云う構造だ。


 また、今年度については半導体メーカー、ネクスペリアの半導体出荷停止などにより、最終利益の見通しをこれまでの4300億円から3000億円に下方修正した。


 同じく7日に中間決算を発表したマツダは、関税で営業利益が971億円押し下げられたとし営業損益が538億円、最終的な損益が452億円の赤字となった。


 ホンダの数字を詳細に見てみる。11月7日の開催した説明会で、2026年3月期第2四半期累計(2025年4月~9月)の連結業績は、売上収益10兆6326億円(前年同期比1.5%減)、営業利益4381億円(前年同期比41.0%減)、税引き前利益5274億円(前年同期比28.9%減)、中間利益は3118億円で営業利益率は4.1%となったと、報告された。


 なお、2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の業績見通しは、売上収益20兆7000億円(前年比4.6%減)と前回見通しから4000億円下方修正、営業利益は5500億円(前年比54.7%減)と前回見通しから1500億円下方修正された。


 2026年3月期の連結業績見通しは、円安による増益を見込むものの、四輪の販売台数減少に加え、半導体供給不足の影響について見込まれる生産台数の減少を反映し、前回見通しが修正された。(編集担当:吉田恒)

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