世界生産台数で2025年10月、国内自動車メーカーとして2位にまでになったSUZUKI。その生産性の高さを示す好例が今回のテーマだ。
SUZUKIとスズキ100%出資のインド子会社Suzuki R&D Center India Private Limited(SRDI)は、2025年12月6日にインド・グジャラート州バナスカンタ地域アグサラに建設していたバイオガス・プラント「BANAS SUZUKI BIOGAS PLANT」を開所した。「BANAS SUZUKI BIOGAS PLANT」は、スズキとして初めてCNG車の燃料用バイオガス(CBG)を生産・販売するバイオガス・プラントだ。
SUZUKIはSRDIを通じて、すでに2023年9月からNational Dairy Development Board(全国酪農開発機構/NDDB)、乳業組合Banas Dairy(本社:グジャラート州バナスカンタ)と契約を締結し、バイオガス・プラントの建設を進めていた。
12月6日にBanas Dairy Sanadar工場で開催された開所式には、アミット・シャー内務大臣、9名のインド超党派国会議員団、インド政府高官、Banas Dairyのシャンカール・チョードリー会長兼グジャラート州議会議長、SUZUKIインド事業本部長 鈴木浩一常務役員、バイオガス事業本部長豊福健一朗常務役員に加え、約2万5000人のインド酪農家の方々が出席した。式典後、アミット・シャー内務大臣ほか主要な参加者は「BANAS SUZUKI BIOGAS PLANT」を訪問・視察した。
「BANAS SUZUKI BIOGAS PLANT」の計画では、1日あたり最大約100トンの牛糞から約1.5トンのCBGを生産、そして販売する。CBGの生産と同時に、有機肥料を生産・販売。約1.5トンのCBGはCNG車の燃費を33.47km/kg(マルチスズキ製ワゴンR CNG車のカタログ値)、1日の走行距離は60kmと想定すると、CNG車約850台が1日に走行するために必要な燃料の量に相当する。
SUZUKI代表取締役社長 鈴木俊宏は今回の工場開設にあたって次のようにコメントを寄せている。「SUZUKIとして初のバイオガス・プラントが稼働いたしました。

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