2026年度予算案において、防衛関係予算が初めて9兆円の大台を突破したことで、その財源を確保するための「防衛増税」を巡る議論が再び活発化しています。政府は法人税、所得税、たばこ税の3区分において段階的な増税を行う方針ですが、実施時期の決定は慎重な調整が続いています。

緊迫する国際情勢への対応は喫緊の課題である一方、物価高に直面する国民や企業にとって、さらなる負担増は容易に受け入れがたいテーマでもあります。


 実際、世論や経済界からは「税収が過去最高を記録する中で、なぜ増税が必要なのか」「支出の精査が先ではないか」といった厳しい反対意見が根強くあります。特に中小企業にとっては、法人税の上乗せが設備投資の縮小や賃上げ原資の圧迫に直結しかねないという懸念が現実味を帯びています。また、所得税の付加税についても、家計の購買力を削ぐことが景気の冷え込みを招くという指摘もあり、納得感を得るためのハードルは依然として高いままです。


 確かに増税という言葉は重く響きますが、国の平和と安定は、すべての経済活動の前提条件です。安全保障という最も基礎的なインフラを強固にすることは、長期的な視点で見れば日本市場の信頼性を高め、国内外からの投資を呼び込む土壌を作ることにも繋がります。反対意見にある「使途の透明性」や「歳出削減の徹底」に応え、国民が「これならば納得できる」という形で予算が執行されることで、防衛力の強化は単なるコストではなく、日本の確かな安心と、次なる成長への道標となるはずです。(編集担当:エコノミックニュース編集部)

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