今回のニュースのポイント
・前引けの確定数値:日経平均株価は前日比1,329.97円(-2.29%)安の5万6727.27円で終了。売りが売りを呼ぶ不安定な展開となった。
・為替のレンジ推移:ドル円は午前の取引時間帯において、1ドル157円10銭台から40銭台のレンジで推移。原油高による貿易収支悪化懸念が円安圧力を強めている。
・後場のリスク:前引けにかけて一段安となったことで、午後は信用取引の強制決済(追証)に伴う売りが出るリスクがあり、予断を許さない状況。
3月3日午前の東京株式市場は、自律反発への期待を打ち消すような、極めて厳しい展開となりました。日経平均株価の前引けは、前日比1,329.97円(2.29%)安。昨日の大幅下落を受けて一旦は買い戻しの動きも見られましたが、それを上回る地政学リスクへの警戒感が市場を支配しています。
現在の市場を象徴しているのが、株安と円安が同時進行する構図です。通常、有事の際には安全資産として円が買われるのが定石でしたが、午前の取引時間帯では1ドル157円台前半から後半のレンジで円安が進みました。中東情勢の緊迫が原油価格を押し上げ、エネルギー自給率の低い日本から巨額の富が流出するというシナリオが、投資家に円を保有するリスクを意識させています。
後場の展望については、一段と神経質な動きが予想されます。前引けにかけて下げ幅を拡大したことから、午後は個人投資家の追証回避のための売りが膨らむ恐れがあります。一方で、株価が短期的に売られすぎの水準にあるとの見方もあり、公的資金や逆張り志向の強い機関投資家が、どのタイミングで買い支えに動くかが最大の焦点となります。
後場は5万6000円台を維持できるかが心理的な防衛ラインとなります。中東からのニュース一つで相場が激変する状況下では、安易な押し目買いは避け、まずは価格が落ち着く底を確認することが最優先です。荒波の中、今は資産を守るための冷静な判断が求められています。(編集担当:エコノミックニュース編集部)

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