今回のニュースのポイント


・大幅高後の「利益確定」が優先:前日に日経平均が約1,500円(2.9%)上昇した反動で、寄り付きから主力株を中心に持ち高調整の売りが先行しました。新たな買い材料に乏しい中、投資家がいったん利益を確保する「健全な小休止」の様相を呈しています。


・為替159円台が下値を支える:ドル円相場が1ドル=159円台後半という円安水準で推移していることが、輸出関連株の支えとなりました。売り込むほどの悪材料はなく、下値では押し目買いの意欲も根強く、指数は前日終値近辺での狭いレンジに留まりました。


・後場は「下値の堅さ」を試す展開に:アジア市場の上昇が一服する中、後場は日経225先物が5万3,500円ラインを維持できるかが焦点です。大台5万4,000円の再トライに向けた、持ち高調整や材料待ちの時間帯となるかが注目されます。


 26日午前の東京株式市場で、日経平均株価は前日比91円15銭安の5万3,658円前後と小幅に反落して前場の取引を終えました。前日に約2.9%の大幅高となった反動もあり、大台の5万4,000円を目前にして、市場は一度「息を整える」形となりました。


 寄り付きは前日の米株高や中東情勢の緊張緩和への期待を既に織り込んだ後ということもあり、利益確定売りが先行。その後も、1ドル=159円台という円安水準が輸出株の支えとなる一方で、さらなる高値を買い上がる材料も乏しく、前日終値を挟んだ方向感の乏しい展開が続きました。


 市場の関心は現在、「価格水準そのもの」よりも、その上昇が持続するかという「需給の強さ」に移っています。一般論として、出来高(商い)が伴わない上昇はあとで崩れやすいとされます。前場引けにかけて一時的に下げ幅を拡大する場面も見られましたが、売りが連鎖的に広がる展開には至らず、全体としては落ち着いた値動きにとどまりました。パニック的な売りに発展した様子はなく、前日の急伸で一度材料を消化した投資家たちが、次なるマクロ経済指標や為替の動向を見極めようとする「様子見ムード」が支配的です。


 個別銘柄では、前日に大きく買われたハイテク株や半導体関連に利益確定の売りが出る一方、インフレ環境の中で安定したキャッシュフローやディフェンシブ性を重視する投資家心理が、物色の矛先を内需関連やディフェンシブ銘柄へと微妙に変化させている様子もうかがえます。


 後場の焦点は、ドル円が159円台を維持できるか、それとも158円台に押し戻されるかといった為替動向に加え、アジア各国の株価指数が崩れずに推移するかです。日経225先物が5万3,500円近辺で底堅さを見せれば、大台突破に向けた「押し目待ちの買い」が再び入る可能性も残されています。


 過去に例の少ない高値圏だからこそ、一喜一憂せずに「下値の厚み」をじっくりと見極める時間帯となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部)

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