今回のニュースのポイント


米国株は主要指数で強弱が分かれる展開:先週末のNY市場はダウが260ドル超の下落となった一方、ナスダックは続伸するなど、景気敏感株とハイテク株の間で明暗が分かれました。


ハイテク関連は底堅さを維持:半導体などを中心とした大型ハイテク株には押し目買いが入り、グロース株の下支え要因となっています。


東京市場は「上も下も行きにくい」スタートか:米指数の方向感が定まりにくいなか、寄り付きの日経平均は前週末終値近辺でもみ合うか、様子見姿勢の強い小動きで始まる可能性が高いとみられます。


為替と先物の動きが焦点:1ドル=150円台前半~後半を中心とした円安基調が続くかどうかが、寄り付き後の輸出株やハイテク株の支えになるかを左右しそうです。


週明けの東京株式市場で日経平均株価は、先週末の米国株式市場が指数ごとに強弱まちまちの動きとなったことを受け、寄り付き段階では方向感を探る小動きの展開が想定されます。市場全体に明確なトレンドが見えないなかで、市場参加者は外部要因を見極めようとする様子見姿勢を強めることになりそうです。


 先週末の米国市場を振り返ると、NYダウは前日比269.23ドル安の47,916.57ドル、S&P500も7.77ポイント安の6,816.89ポイントと、景気敏感株を中心に利益確定売りが優勢となりました。その一方で、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は80.47ポイント高の22,902.89ポイントと続伸しており、「景気敏感株は弱く、ハイテク株は底堅い」という構図が見て取れます。この背景には、金利やインフレ動向に対する市場の判断が割れている状況があります。景気敏感株では高値警戒感から手仕舞い売りが出た一方、半導体などを中心とした大型ハイテク株には、成長期待を背景とした押し目買いの資金が流入しました。「金利水準は高いものの景気は急減速していない」という環境下で、リスク回避とリスク選好の動きが交錯しており、市場全体としては方向感が定まりにくい地合いとなっています。


 こうした米国市場の流れを受け、本日の東京市場も上値と下値の両面で材料が拮抗する展開が予想されます。ダウやS&P500の下落は、国内の景気敏感株やバリュー株にとっては手仕舞い売りの誘因となりますが、一方でナスダックの上昇はハイテク関連株やグロース株への支援材料となります。指数全体としては、寄り付き段階で前週末終値近辺でのもみ合い、あるいはやや軟調なスタートを切った後、為替や先物の動きを見極める局面に移行するとみられます。

特に為替市場において、1ドル=150円台後半を中心とした円安基調が維持されるかどうかが、輸出関連株やハイテク株の支えとなるかを左右する注目点となるでしょう。


 今後の展開としては、前週末終値近辺でのもみ合いを続ける展開がメインシナリオとして意識される一方で、ナスダック高を受けて半導体セクターに買いが集中すれば、指数が上振れる可能性もあります。反対に、ダウ安の流れを引き継いで景気敏感株への売りが先行すれば、先物主導で下値を探る動きも警戒されます。夜間の先物取引でも目立った動きが出ていないこともあり、当面は海外投資家のフローや米長期金利の動向にらみの展開が続く見通しです。米国市場のトレンドが見極めにくいなか、東京市場も方向感を欠いた状態が続くなか、外部環境の変化に敏感に反応する展開が想定されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)

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