三菱自動車、「ベトナムモーターショー2022」で新型SUVのコンセプト「XFC」を参考出品

三菱自動車は10月26日から30日まで開催される「ベトナムモーターショー2022」の一般公開に先駆け、ベトナム・ホーチミン市で報道発表会を実施し、参考出展する予定のコンパクトSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI XFC CONCEPT（ミツビシ・エックスエフシー）」を世界初披露した。 三菱自はアセアン市場向けにピックアップトラック「トライトン」と同車派生車種のミッドサイズSUV「パジェロスポーツ」、ミッドサイズSUV「アウトランダー」および「アウトランダーPHEV」、クロスオーバーMPV「エクスパンダー」「エクスパンダー・クロス」、コンパクトハッチバック「ミラージュ」と同セダン「アトラージュ」など幅広いラインアップを販売。地域のニーズに最適な商品を展開している。今回発表するコンセプトカー「MITSUBISHI XFC」は、アセアンの現行ラインナップにない待望のコンパクトSUVとなる。 「XFC CONCEPT」は、「Best suited buddy for an exciting life──毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒」をコンセプトに、SUVらしい力強く堂々としたデザイン、運転のしやすさや十分なラゲッジルームといった実用性、クラストップレベルの居住空間などの快適性、荒れた路面や激しい降雨による冠水路でも安心・安全な走破性を実現した、新世代のコンパクトSUVだ。 そのデザインは、三菱自のデザイン思想「Robust &amp; Ingenious」のもと、コンパクトでありながらSUVらしい力強く堂々とした佇まいと、フロントからサイド、リヤへと流れるように続くスリークなサーフェイスを融合させ、アセアンの都会に合うスタイリッシュでスポーティな造形とした。 その一方で、しっかりと確保した最低地上高と大径タイヤ採用によって悪路走破性を高め、堅牢性と敏捷性を表現し、アウトドアシーンでも存在感を発揮する本格的なSUVスタイリングとしている。 フロントの前照灯ユニットは、上部のL字型のヘッドライトと下部のスリット状のデイタイムランニングライトを一体化したアイコニックなデザインとし、ワイド感を強調。ボディサイドは張りのある面で構成し、SUVの力強さや躍動感をも表現した。リアもフロントと同様、ワイドで安定感のあるデザインとした。 また、良好な前方視界を確保し、見切りがよく取り回し性の良い運転のしやすさを追求した。インパネにはフル液晶ドライバーディスプレイとセンターディスプレイを一体化した大型パネルを採用し、ナビや路面状況など運転に必要な情報を3画面で表示可能とし、先進性を表現しながら、安心で快適な運転環境を提供する。 さらに、最低地上高をしっかりと確保し、ノーマル／ウェット／グラベル／マッドの4つのドライブモードを設定。さまざまな天候や路面でも安心・安全にドライブできる。三菱自初採用のウェットモードでは、スコールによる冠水路でも安心して走行でき、アセアン地域での使われ方に対応したという。 三菱自社長の加藤隆雄氏によれば、「新型コンパクトSUVは2023年度にベトナムを含むアセアン各国に順次投入していきます。将来的には電動車の追加や、アセアン以外の地域にも展開する計画であり、アセアン戦略車から世界戦略車となり当社の販売を牽引するエクスパンダーのような主力車種に育てていきたい」と期待を語った。詳細なスペック・諸元、価格などについては未公表。また、日本での販売についても何ら触れられていない。（編集担当：吉田恒）

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