トヨタ自動車<7203>は自社および傘下ブランドであるレクサスの4車種が、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が実施する「2016年度JNCAP予防安全性能評価」において最高ランクの「ASV++」を獲得したと発表した。この評価制度は14年に開始され、今年は歩行者に対する自動ブレーキ機能も評価対象に追加。
いずれの衝突防止機能もミリ波レーダーと単眼カメラを使い前方の車両や歩行者を検知。衝突の可能性がある場合にはまずブザーでドライバーに警告。その後ドライバーがブレーキを踏むと、制動力を増強させアシスト。更に衝突が避けられないと判断した場合は自動ブレーキを作動し、衝突を回避する。ドライバーが判断に遅れて瞬時にブレーキを踏めなかった場合でも作動し、事故を予防する。同社は先行車両に対する衝突回避機能については12年から導入してきたが、歩行者に対するものは15年に導入が開始された。今回の評価にあたって「交通死亡死者数ゼロの実現」を目標に取り組みを続けてきた。
15年の日本の交通死亡者数は4117人、そのうち歩行者は1634人で、全体の37%を占める。今年からJNCAP予防安全性能評価に歩行者に対する自動ブレーキ機能が評価項目に追加されたのも、多発する車と歩行者の死亡事故を防ぐ目的がある。消費者が評価結果を参考とし、より安全性が高い車を購入してもらい、普及を促進させて事故を減らすのが狙いだ。
昨今、高齢者による死亡事故が社会問題となっている。
これからますます高齢化が進む中で、これからも事故は発生することは残念ながら避けられないだろう。いかに衝突回避機能が付いた車を普及させ、人間の判断力をサポートするかが、悲惨な死亡事故を減らすカギになることは間違いなさそうだ。(編集担当:久保田雄城)

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