電気自動車(EV)には様々な部品が必要不可欠だが、その中でも特に重要な部品とされているのがバッテリーだろう。従来の自動車がガソリンを燃料として動くのに対して、電気自動車は電気を動力とするため、その電気を効率的に蓄え長時間運用するためには高性能な電池の開発が欠かせない。
過去に東芝は、高い充電性能と運用効率をもったリチウムイオン電池「SCiB」を実用化しており、電気自動車にも導入実績がある。今回ブラジル企業と提携して開発を進める予定の電池はニオブチタン系酸化物を利用したもので、従来の電池と比較した場合のエネルギー密度を2倍に増やすことができるというもの。ニオブチタンは希少金属であり、ブラジルの鉱山会社と提携をすることでその希少金属を手に入れ次世代の電池開発に活用したい狙いだ。これまでの電池と異なり充電時間の短縮に加えて蓄電容量も増えるということで電気自動車への活用としても最適なものとして期待されている。
今回東芝が開発している電池のもうひとつの特徴は、長い寿命を持っているという点にある。 電気自動車の電池に限ったことではないが、どんな電池であっても寿命というものがあり、いつまでも新品同様の性能を維持できるわけではない。充電や放電を繰り返せば蓄電できる容量は少なくなっていき、充電しなければならないサイクルも上がってくる。その点、今回東芝が開発予定の次世代電池では充電や放電を5000回繰り返しても新品の状態と比較しておよそ90%もの蓄電容量が維持できるという。
長寿命で急速充電にも対応しているという電池の性能は電気自動車にとってまさに理想的なものといえるだろう。

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