日本のトップコスプレイヤー・えなこほか、伊織もえ、篠崎こころら所属する事務所として注目度を集めるPPエンタープライズ。そんな話題の事務所に所属し、活動歴18年を超えるのがグラビアアイドル吉田早希だ。
コスプレイヤーが多く所属する中、ブレずにグラビアアイドルとして活躍する彼女のこれまでの軌跡を聞いた(3回連載の2回目)。

>>1回目<吉田早希が振り返るデビュー時代「家族には写真集が決まってから打ち明けました」>はこちら

【写真】キャリア18年も輝きを増し続ける吉田早希 撮りおろしカット【12点】

──吉田さんはグラビアアイドルとしての活動歴が18年。現在はアイドルにとってSNSが情報発信ツールとして大事になっていますが、デビュー当時はブログですか?

吉田 そうですね。私は18歳ぐらいのわりと早い時期にライブドアブログを始めました。周りにオタク友達が全くいなくて、友達を増やしたかったのもあって、ブログではマンガやアニメ、小説など、自分の好きなものを発信していました。そうすると現場のスタッフさんとかが目にして話しかけてくれるんですよ。
「『ドグラマグラ』いいですよね~。僕も若い頃は夢野久作を読んでいました」みたいな感じで(笑)。

──いきなり夢野久作とはなかなかディープですね(笑)。

吉田 ですよね(笑)。でもそういう会話をできるのがうれしかったんです。私は女子大に通っていたんですけど、大学では友達同士で赤文字系を始めいろんな女性ファッション誌を買いあって、今で言うサブスクみたいな感じで回し読みをしていたんです。
だから“表と裏”みたいな感じで、裏の部分は小学生の頃から触れていたインターネットに依存していました。

──小学生の時点でインターネットにハマっていたんですか?

吉田 当時はアニメを観る時間がなくて。小学生の時は受験のために塾に通っていたし、中学時代は家と学校の往復で4時間かかっていたので、アニメのゴールデンタイムは家にいなかったんです。なので私が触れられるオタクの世界はインターネットしかなかったんです。

──主にインターネット上でどんなやり取りをしていたんですか?

吉田 お兄ちゃんが2人いるんですけど、上の兄と10歳離れているのもあって、ファミコンやスーファミのソフトはほとんど網羅していたので、そういうゲームに関する話をしていました。ゲームとマンガってアニメと違って、ゴールデンタイムに家にいなくても自分のタイミングで楽しめるじゃないですか? だから、中学校のみんながアニメにハマっているときも、私はマンガとゲーム、そしてインターネット漬けでした。


──ゲームはどんなものをやっていたんですか?

吉田 基本はレトロゲームが好きなんですけど、当時はやっていたプレステのソフトもプレイしていました。ただ、私は枕詞に「世界初」「日本初」とつくものに弱くて。たとえば『バイオハザード』でも、『スウィートホーム』というゲームを元にして作られたと知るとそっちをやりたくなっちゃうんですよね。そうやって起源を辿っていくと、どうしてもレトロゲームの方に行ってしまうんです。

──吉田さんが前に所属していたG.P.Rはオタクのグラビアアイドルが多い印象ですけど、吉田さんが移籍した頃はどうだったんですか?

吉田 オタクの子が増えたのは、私ともっちー(倉持由香)がきっかけなんです。もっちーとは同じ時期にG.P.Rさんに入って初現場が一緒だったんですよ。
私は事前に相手のことを調べるのがめっちゃ好きなので、もっちーが格ゲー好きというのを知って、私も「ワインとかウメハラ持ちするよ」とか話しかけて(笑)。話をしていくうちにお互いに「オタクだな」ってわかって一気に仲良くなったんです。もっちーは初めて同業者にできたオタク友達でしたね。そこからはもっちー伝いで、グラドルの中のオタク友達の輪が広がっていきました。

>>3回目<吉田早希が語る、私が続けられた理由「グラビアを好きな気持ちには今後もこだわりたい」>はこちら

(取材・文/猪口貴裕)
▽吉田早希(よしだ・さき)
6月7日生まれ。164センチ。
B型。Hカップのまるで山のような豊満バストから「吉田山」の愛称で親しまれているグラビアアイドル。
Twitter:@yoshida_saki
Instagram:mt_yoshida