【写真】卒業を発表した横山由依ほか、ライブの様子【15点】
AKB48は2008年8月23日以来、実に13年ぶりとなる日比谷野外大音楽堂でのコンサートを開催。夕暮れ時、『スカート、ひらり』で幕を開けた公演は代表的シングル『ポニーテールとシュシュ』と続き、会場は序盤から熱気の渦で包まれた。
そして発売を間近に控えるロックダンスが話題の『根も葉もRumor』をファンの前で初披露。STU48のコンサート出演のため不在の岡田奈々に代わり、倉野尾成美がセンターを務めた。
さらに出演メンバーの中で唯一の野音経験者である柏木由紀は「私は初で、メンバーのみんなもファンの方の前では初で、みなさんの前で披露できてよかったです!」とコメントした。
ユニットパートでは、小栗有以・下尾みう・本田仁美・山内瑞葵がダンスナンバーの『エンドロール』をクールにパフォーマンス。対して、横山由依・武藤十夢・柏木の先輩メンバーが『ペディキュアday』をアイドル全開のパフォーマンスで魅せた。MCで柏木が「今回のユニットは年齢で分かれてて、私たちは一番年上の3人って感じが出ちゃった。本当に(振りが)覚えられなかったよね。今日はできたよ!」と語ると、横山(由)は「ゆきりんは自分の振りが多いことに怒ってた(笑)」と暴露。柏木は「私はメンバー全員に振りをなおされた。ひぃちゃん(本田)に怒られた。
終盤は、山内のセンター曲『失恋、ありがとう』、そしてAKB48を代表する夏曲『Everyday、カチューシャ』『真夏のSounds good !』を畳みかけ会場のボルテージは最高潮に。そして小栗が「今から13年前、当時のAKB48はCDを出せない厳しい時代を送っていました。そんななか行われた前回の日比谷野外大音楽堂でのライブで、シングルリリースが発表されました。大切に歌い継がれているこの曲を最後に聴いてください」と告げ、全員で『大声ダイヤモンド』を披露。AKB48の歴史を感じさせる一コマとなった。

アンコールは全員浴衣姿でステージに登場し夏らしさを感じさせた。ラスト曲直前、前AKB48グループ総監督の横山由依が突如「今日はみなさん、大変な状況の中、足を運んでくださったり、配信でご覧になってくださったり、本当にありがとうございました。ここでみなさんにお伝えしたいことがあります。私、横山由依はAKB48を卒業します」と衝撃の卒業発表。
「ここ最近、私が以前から思い描いてきた夢がより具体的に見えてきたので一歩踏み出そうと決断しました。私は2009年に加入して12年、AKB48にいたんですけど、本当に大切で宝物のような仲間に出会えたこと、そして、こうしてどんな時でも応援してくださるファンのみなさまに出会えたこと、AKB48でかけがえのない大切な経験をたくさんさせていただけたこと。
横山の卒業発表を受け、現・総監督の向井地美音は「本当に、横山さんは誰よりも先頭でAKB48をずっと大きな夢に向かって引っ張ってきてくださって、そして誰よりもAKB48のことを大切に思ってきてくださった先輩だと思います。いつの間にかAKB48って顔ぶれがガラッと変わって、ずっと言われてた世代交代っていうのはいつのまにか進んでたんだなっていうのを最近すごく思うようになったんですけど、横山さんが率いてくれてなかったら、いまのAKB48はないと思うので すごく感謝してます。これまで横山さんはきっと、本当にいろんな人の背中を見送ってきたと思うので、次は私たちが横山さんの背中を送るように頑張ります!最後まで素敵な思い出をいっぱい作りましょう」と感謝の気持ちを伝えた。
最後は、向井地の提案で観客がスマートフォンのライト機能でステージを照らす演出をくわえながら全員で『流れ星に何を願えばいいのだろう』を披露。向井地が「本日は、本当にありがとうございました!楽しい夏の思い出ができました。夏はもう終わってしまいますが、横山さんがAKB48を楽しかったと思える思い出を作っていきたいです」と締めくくり、メンバー全員満面の笑みで「ありがとうございましたー!!」と会場と17LIVEで配信視聴しているファンに手を振って、13年ぶりとなる日比谷野外大音楽堂でのコンサートが幕を閉じた。
横山由依の卒業公演は12月9日を予定、卒業コンサートは詳細が決まり次第発表される。
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