人気バラエティ番組『有吉の壁』(日本テレビ系)で頭角を現す、男女若手コンビ・パーパー。最近ではほしのディスコが“歌うま芸人”としてもブレイク。
コンビとしてもネタ番組でしっかりと爪痕を残しているが、「お笑いに興味がない」と公言するのがあいなぷぅだ。そのどこか力の抜けたスタンスはいかにも現代的で、彼女の魅力でもある。

今回、パーパーの、芸人としてのあいなぷぅではなく、アニメや漫画、食べ放題が好きな27歳のひとりの女性としてのあいなぷぅにインタビュー。私服撮り下ろしとともにそのパーソナルに迫った。(前後編の前編)

【写真】「コスプレはずっとしてみたかった」あいなぷぅの撮り下ろしカット【10点】

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――まずは芸人になる以前のお話からお聞きしたいのですが。あいなぷぅさんは専門学校のアニメ声優コースを卒業されたということですが、声優を目指したきっかけから教えていただけますか?

あいなぷぅ 小さい頃からアニメが好きで、声優になりたいっていう友達もいたので自然な流れで声優の学校に入りました。


――当時、好きなアニメや漫画は?

あいなぷぅ いろんなところで言っているので、ご存知の方もいるかもしれませんが、『名探偵コナン』がとにかく好きですね。あと、中学校の時は深夜アニメにハマっていて、『らき☆すた』とか『涼宮ハルヒの憂鬱』にのめり込んでいました。『ジャンプ』系はずっと好きで、起承転結がはっきりしているのが好みです。最近では『転生したらスライムだった件』や『東京卍リベンジャーズ』とかを観ていますね。

――小さい頃からいわゆるアニメオタクだったんですか?

あいなぷぅ オタクだったんですが、意外と体育会系のところもあって…。中学の時はソフトテニス部だったんです。
レギュラーで地区大会に出ていました。当時はめちゃくちゃ走っていたので、持久力には自信がありました。本当は美術部に入りたかったんですけど、親がどうしてもテニス部に入れたかったみたいで、美術部に入るって言ったらめっちゃ怒られてしぶしぶ入ったんです(笑)。当時、『テニスの王子様』観ていたんで、最終的にはまあいいかなって。

――『名探偵コナン』はどんなところに引かれたんですか?

あいなぷぅ なんと言ってもやっぱり面白いからですね。こんなに観ているのに犯人が毎回わからない。
一回も当たったことないですから(笑)。トリックもすごいですし、コナンが格好いいセリフを言ってくれたり、ラブコメ要素があったりと面白いポイントがいっぱいなんです。コナンって芸能人が本人役で出たりするので、どうにかこうにか出演できないかなってずっと狙っています。一言でもいいのでコナンの世界観に登場してみたいです!

――コスプレもされるとか?

あいなぷぅ 友達の影響でずっとやってみたかったんですけど、中高生の頃は衣装が高くてなかなかできなかったんです。初めてコスプレをしたのは、3年くらい前の東京ドームのコスプレイベント。その時は『はたらく細胞!!』の血小板ちゃんをやりました。


――今後、挑戦してみたいコスプレは?

あいなぷぅ 『ケロロ軍曹』のポヨンちゃんですね。あとは『魔法少女まどかマギカ』のまどかとか。日常生活にはない可愛い格好ができるのでコスプレは好きですね。

――カジノのディーラーもされているとお聞きしました。

あいなぷぅ コロナ禍になってからはできてないですが、その前はやっていました。カジノスクールを卒業した人に基本を教えてもらって。
ディーラーは記憶力と計算力が問われるんですが、覚えるのは得意だったので向いていたみたいです。

――YouTubeもやられていますが(「あいなぷぅチャンネル」)、始めたきっかけやコンセプトなどはありますか?

あいなぷぅ MVを作ったので見て欲しくて始めたのがきっかけです(※2019年公開の『パンパンパパパーン★』MV)。更新するのが大変で腰が重くなることもありますが、やりたいことを発信できる場所なので楽しいですね。これまではMVを作って公開してきたんですが、少し飽きてきたので、最近ではショートドラマを作ったりしています。

――生配信されることも多いですよね?

あいなぷぅ いや~、あれはなかなか更新できない罪の意識でやっているんです(苦笑)。あとご飯を食べる時に一人だと寂しいので誰かと話したいなと思って。
そっちの理由の方が大きいかもしれません。YouTubeは更新頻度が少ないのに見ていただけていてありがたいです。

【後編はこちらから】「人生で大切にしているのは“他力本願”、でもその意味は変わりました」