1月20日に、“昭和”をテーマにした4th写真集『ヤバイ!まりや。』(ワニブックス)を発売した女優の永尾まりや
令和の今、なぜ“昭和”をテーマに選んだのか、写真集にこめたこだわりと、グラビアの楽しさを語る。

【写真】美しさ増し続ける、永尾まりや撮りおろしカット【10点】

──1月20日に4th写真集『ヤバイ!まりや。』(ワニブックス)が発売されました。本作は、2nd写真集『マブイ! まりや。』の続編なんですよね?

永尾 そうですね。2ndでデコトラに乗っていた田舎のヤンキー少女が大人になって、東京のキャバクラやクラブに勤め出して、最後は銀座スナックのママに落ち着く……みたいな、ザックリとしたストーリーはあります。ただ、続編ということで本作のお話をいただいたわけではなくて。タイトル含め、2ndとの繋がりは撮影中の話の流れで決まりました。「前回は“マブイ!”だったから、今度は”ヤバイ!”でいいんじゃない!?」って(笑)。

──絶妙に語彙力が下がっていて、いいタイトルですね(笑)。

永尾 「タイトル適当じゃない?」って言われますが、本当に勢いで付けちゃったので何とも言えません(笑)。「次は”もっとヤバイ!”にする?」なんて話もしていたくらいです。
とはいえ、またワニブックスさんから写真集のお話をいただけたのはうれしかったですね。何と言っても写真集は、好きなコンセプトに挑戦して、自分自身を自由に表現できる特別なモノですから。形として手元に残りやすいのも、写真集が一番ですしね。

──2nd写真集『マブイ!』ではデコトラに、3rd写真集『JOSHUA』(幻冬舎)では”縛り”に挑戦。永尾さんの写真集には強いこだわりが見えます。

永尾 せっかく写真集を出すのなら、飛び抜けて面白いことをやらないと意味がないじゃないですか。デコトラは編集さんからの案でしたけど、本作のテーマである昭和は、私からの提案です。

──なぜ、昭和をテーマに?

永尾 友達と行ったバーで、たまたま『黄昏流星群』(小学館)という漫画がラベルになったウイスキーボトルを見つけたんです。そこで初めて『黄昏流星群』を知って、実際に漫画を読んでみたら、昭和を舞台に熟年男女の恋愛やその年代ならではの悩みが描かれていて、すごく面白かったんですよね。次の写真集のテーマはコレだなと。即決でしたね。

──テーマ・昭和をノリノリで楽しんでいるのが、写真からひしひしと伝わってきましたよ。


永尾 私の昭和に対するイメージは、完全に想像でしかなかったんですけど、スタッフさんたちが当時を思い出しながら、いろいろ教えてくれたんです。例えば、一枚だけあるホットカーラーで髪を巻いているカット。昭和の女子高生は、こんな風にしておしゃれをしていたんだなぁと、昭和を擬似体験できたのは、ものすごく楽しかったですね。ただ、そのカットは男性スタッフさんのウケが良くなくて、一枚だけになってしまったんですけど(笑)。

──確かに、このカットだけやたらと生活感に溢れていますね。

永尾 そうなんですよ。これじゃ、男性ファンの方はそそられないですよね(笑)。

──昭和の世界観に染まった自分を見たときは、どう思いましたか?

永尾 聖子ちゃんカットは似合うか不安でしたけど、意外といい感じにハマってよかったです。逆に、ソバージュは馴染みが良すぎてあまりに自然だったからか、パチンコの外での撮影中、いろんな人に見られましたよ。さすがに恥ずかしかったなぁ。

──なかでも、特にしっくりときたシチュエーションは?

永尾 最後、スナックの外でタバコをふかしているシーンですかね。こんなママ、本当にいそうだなって思いました。
3日間の撮影のうち最後に撮ったシーンだったので、みんな気を楽にして、スナックの雰囲気に浸っていましたね。

──カラオケを楽しんでいるシーンもあります。何を歌ったんですか?

永尾 アン・ルイスの『あゝ無情』です。歌はあまり得意じゃないんですけど、一曲歌う流れになったので歌ってみました。

──テーマに沿った選曲ですね。結構、昭和の歌も聞かれるんですか?

永尾 たまに聞きますよ。相川七瀬さんの『夢見る少女じゃいられない』とか。

──それ、平成の曲じゃ……。

永尾 え、そうなんですか?じゃあ、森高千里さんの『雨』は?

──それも平成ですね(笑)。

永尾 嘘でしょ!?

──昭和というと、松田聖子さんや中森明菜さんの時代ですね。

永尾 すみません、ちゃんと分かっていなかったです(笑)。だとしたら、松田聖子さんの『SWEET MEMORIES』が好きかな!

──昭和に辿り着けてよかったです(笑)。
それにしても、かなり完成度の高い写真集が出来上がりましたね。今後、5作目を出すとしたらどんなテーマに繋げます?

永尾 シンプルなグラビアがいいですね。あと2年ちょっとで30歳だし、それくらいのタイミングで、これまでとは違った落ち着きのある写真集を出したいです。

──それは、30歳を迎えられてもグラビアは続けられるということですか?

永尾 もちろん! お声がかかるうちは続けたいです。

──むしろ、本作を皮切りに、さらにオファーも増えるんじゃないですかね。品のある色気が素晴らしかったですから。

永尾 ありがとうございます。私、トークは苦手ですが、写真を通して目で訴えるのは得意な気がしているんですよね。雑誌のグラビアに出させていただくときも、毎回、編集さんにテーマを聞くようにしていて。表情や体の見せ方で、その時々のテーマを表現するのが楽しいんです。私にとってグラビアは、大切なお仕事の1つ。いちばん好きと言っても過言じゃないですね。


(取材・文/とり)
▽永尾まりや(ながお・まりや)
1994年3月10日生まれ、神奈川県出身。O型。159センチ。現在は『ゴルフのキズナ』(テレビ東京/毎週日曜日11:00-11:25)、『ハートビートボート+』(BSフジ/毎週日曜日16:00-16:56放送)にレギュラー出演中。
Twitter:@mariyagiii310
Instagram:mariyagi_san

▼永尾まりや写真集『ヤバイ!まりや。』(ワニブックス)
撮影:西條彰仁
定価:2,273 円+税
編集部おすすめ