インスタグラムで100万人を超えるフォロワー数を誇り、"インスタグラビア"の先駆者として絶大な人気を誇る似鳥沙也加。引きこもりだったという彼女がいかにしてグラビア活動を始め、現在まで至ったのか。
知られざる"インスタグラビア"のルーツを聞いた。
(前後編の前編)

【写真】インスタグラビアで人気、似鳥沙也加の撮り下ろし私服ショット【8点】

──インスタグラムに投稿されているグラビア風の自撮り"インスタグラビア"で注目を集めた似鳥さん。子どもの頃はかなりの人見知りで、家に引きこもっていた過去もあるのだとか。

似鳥 今でもお仕事以外の日は、だいたい家にこもって生活していますし、根本的なところは何も変わっていないですね。引きこもりがちになってしまったのは、小学校低学年の頃、滋賀県の小さな学校から福岡県の学校に転校して、あまりの人の多さに圧倒されたことがきっかけでした。教室に行くのも辛く、ずっと保健室に通う日々。中学校に上がってからの数ヶ月間は教室に通えたものの、やっぱりまた難しくなっちゃって。教室に行けない子たちと一緒に、カーテンに覆われた別の教室で自習をしていました。高校にも進学しましたが、1年生のときに辞めてしまって……。

──そこから次第に引きこもるようになってしまったと。

似鳥 何かを変えなきゃと思い、アルバイトもいろいろやってみました。でも、人が怖いのは学校外でも変わらず。
コンビニに行っても、お会計で店員さんの前に立つだけで緊張してしまっていたので、事前にお金を計算して、極力、人と接する時間を短くする工夫をしていたくらいです。

──それはお辛い日々でしたね……。ちなみに、注目のきっかけとなったインスタグラムは、当初、大好きなUVERworldのファンアカウントとしてはじめられたそうですが。

似鳥 家に引きこもるようになってしばらく経った頃、勇気を出して、大好きなUVERworldさんのライブに足を運んでみたんです。そしたら、MCで「本当に今のままでいいのか?」みたいな話をされていて。まるで自分に向けられた言葉のような気がしたんですよね。何か行動を起こすのは難しいけど、SNSを通してUVERworldさんの話をするくらいなら、私にもできるかもしれない……。そんな思いで、インスタグラムをはじめてみることにしたんです。

──それもれっきとした行動ですよ。とはいえ最初の方の投稿は、インスタグラビアではなく、美容院のサロンモデルの写真が多めですね。

似鳥 サロンモデルは、インスタグラムをはじめる前からやっていたんです。美容院で「写真、撮らせてもらってもいいですか?」と言われて、うまく断りきれなくて……。
撮ってもらったデータは「使い道がないのでいりません」と毎回受け取っていなかったのですが、インスタグラムに載せたらお店の宣伝になると聞いて、じゃあ載せてみようかなって。

──そこから、どうインスタグラビアに繋がっていくのでしょうか?

似鳥 私、子どもの頃からグラビアアイドルさんが好きだったんですよ。特に吉木りささんが好きで、色っぽい女性に憧れがあったんですね。せっかくサロンモデルをやるんだったら、私も楽しめる方法で撮ってもらいたい。そう思ったとき、ちょうど「エロカッコいい作品が好きだ」って美容師さんと出会えたので、「ちょっとグラビアっぽく撮ってみませんか?」と提案をしてみたんですよ。そしたら、その美容師の方も話に乗ってくださって。ヘアアレンジはもちろんのこと、ファッションから表情まで、細かくこだわった写真をたくさん撮っていただくようになったんですよね。

──グラビア風に演出されたサロンモデルですか。面白い発想ですね。

似鳥 最初のうちは、ほかのサロンモデルの方から批判メッセージも届きましたよ。「サロンモデルが肌を見せるって、おかしくないですか?」って。でも私は、サロンモデルでお金をもらったことは一度もなかったですし、純粋に、いい写真を残したい気持ちでお願いしていただけなので。
ただ撮ってもらうより、大好きなグラビア風に撮ってもらえる方が楽しかったですしね。

──SNSに露出度の高い写真をあげる際、抵抗はなかったですか?

似鳥 なかったです。今は、自撮りでインスタグラビアの投稿をしていますけど、基本的に「胸を見せたいな~」と思って撮っていないんですよね。どうしたら、いい写真が撮れるか。それだけなんです。「ここでならいい感じに撮れるかも」と思える場所を探して、頭のなかで構図やイメージを膨らませて、ひとつの作品を作り上げる気持ちで撮っているだけ。単純にセクシーなものや色っぽいものが好きだから、そういう要素を取り入れた世界観になりがちですけど、別に露出を強調したくて撮っているわけじゃないんですよね。

──そのインスタグラビアも、投稿をはじめられてから4年ほど経ちます。ここまで続けられたモチベーションは何だったんでしょう?

似鳥 インスタグラビアだったから、ですかね。多分、普通の自撮りだと続いていなかったと思います。グラビアが大好きだから「こういうのを撮ったら面白いだろうな」って発想が、自然と浮かんでくるんですよ。

──投稿を続けた結果、現在インスタグラムのフォロワーは100万人を超えています。


似鳥 努力したからフォロワーさんが増えたわけでもないですし、100万人を超えた実感もあまりありません。いまだに写真を投稿するときは緊張しますしね。「恥ずかしいからみんな見ないで」って(笑)。自分がグラビアを仕事にしているのも不思議なくらいです。

【後編はこちら】肌の露出を理由に仕事が減ることも…似鳥沙也加がそれでもインスタグラビアを続けるワケ

▽似鳥沙也加
キュートな姿から色気あふれる姿まで様々なグラビア写真をインスタグラムに投稿し、“インスタグラビア”の先駆者として100万人を超えるフォロワーを有する。ファンクラブでは限定グラビアや動画などが配信中。
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