えなこらとともにPPエンタープライズに所属、数々の雑誌の表紙を飾る伊織もえ。2021年からはストリーマーデビューも果たし、多忙な日々を送っている。
そんな彼女が頑張れる原動力や、仕事に対する向き合い方を聞いた。

【写真】おいしさにこぼれ出る笑顔がキュート、伊織もえの撮りおろしカット【19点】

──グラビア活動を最前線でしている中、昨年はストリーマーとしても活動を始め、なおかつラジオのパーソナリティや自宅で筋トレもして……となると、日々忙しくないですか?

伊織 忙しいです(笑)! 去年の配信は170回くらい、平均すると毎日2時間配信しているみたいな合計時間だったんです。その中で、雑誌の表紙がありがたいことに41回、ラジオは毎週火曜に生で1時間+打ち合わせ1時間、定期的な生放送……あとはお仕事で関わらせていただいたアプリゲームの周回を空き時間で回しています。

──ソーシャルゲームまでやっているんですか?

伊織 古い携帯使ったり、配信中とかでもしゃべりながら片手で周回ボタン押したりとか(笑)。いかに効率よく出来るかを考えていますね。

──失礼ですが、そういう周回をするのは義務ではないですよね?

伊織 全然違います! 私がやりたくてやっているし、何より楽しいんですよ。何なら課金もめっちゃしています(笑)。

──いや、本当にすごいですね。毎日の睡眠時間ってどのくらいですか?

伊織 わかんないな……。もう気にしてない(笑)。大体毎日深夜3時~4時に寝始めます。ただ、移動中とかこまめに寝ているので、1日3時間しか寝てないみたいなことにはなっていないです。
でも自分では忙しいという感覚よりも、楽しいという気持ちの方が強いですね。

──去年ストリーマー活動を始められて、CRカップ(プロゲーミングチーム「Crazy Raccoon」が主催する国内最大級のeスポーツ大会)も3回出場されていたじゃないですか。ただ本番出ればいいというわけではなく、約1週間程度のカスタムマッチ(本番を想定した練習試合)もありますし……。この多忙さの中でよく出場を決意しましたね。

伊織 あはは(笑)。朝8時半から19時まで撮影、帰宅後21時から0時過ぎまでカスタムに出て、深夜にチーム練習をして、ちょっと寝てまた撮影……みたいな日もありました。さすがにそれが1週間続いたあと、本番後にチームメンバーと2次会配信、早朝撮影になったときは顔に疲れが出ちゃいましたけど、でもそれもすごく楽しかったです! 

──本当に「楽しい」が原動力でやられているんですね。あと、伊織さんは顔出しの配信をされていますが、長時間ともなるとずっとキメ続けてはいられないですよね? あまり顔の角度とかは気にしないタイプなんですか?

伊織 私も最初は「この角度が好き!」とかあったんです。でもファンの方とかずっと観てくださっている方って、ずっとキメ角度だとつまんないじゃないですか。それに私は、たまに不細工なのがあってもいいと思っているんです。そういうものがないと本当に可愛いものの価値が上がらないんじゃないかなって。それに、配信でキメ続けていると機械的になってしまって、リスナーと距離が遠くなってしまうなと思うんです。
だから角度とかにこだわりはないけど、ライティングとかはしっかり組むようにしていますね。

──熱意がものすごいですね。

伊織 伊織もえの顔が好きな方はグラビアを見てくださるでしょうし、中身が好きじゃないとYouTubeでの配信って観ないと思うんです。だから、お話や中身に重点を置くようにしようと考えていますね。

──グラビアでもそういったこだわりはありますか?

伊織 自分の思う「可愛い」だけだと偏ってしまうので人の意見を積極的に取り入れていますね。昔はこだわりでがちがちでしたけど、それって無意味だなって気が付いてからは、こだわっていいことになるならこだわるし、邪魔だなと思ったら捨てるようにしています。

──コスプレや配信など好きなことを仕事にされている伊織さんにとって、息抜きはどこでするんでしょう?

伊織 配信(笑)。趣味兼なんですよね。リスナーの方にも「自分の時間あるの?」って心配していただくことがあるんですけど、これが自分の時間なんだよなって。もちろんそれ以外にも友達と遊びに行ったりはしていますし。

──1人になりたいと思う瞬間はないんですか?

伊織 ないですね。ずっと人に見られていても平気です。
かといって依存するようなタイプでもないし……なんですかね(笑)。

──不思議なタイプですね(笑)。それぞれの活動で悩みや行き詰ったなと思うことはないんですか?

伊織 もちろんありますよ。たとえばラジオで「ゲストの話を上手く引き出せなかった」というのがあるとするじゃないですか。私の場合、答えを出す前に悩みの核心を考えるようにしているんです。さっきの例で言うと、それはお話が下手なのか、ゲストに興味を持てていなかったのか。それって全然違うことだし、そうなると解決方法も変わる。あとは考えてみたら悩みじゃなかったと納得できるときもあります。漠然と「何で人気が出ないんだろう」「写真集が10万部売れないのはなんでだろう」と悩みだしたら終わりだと思っています。解決がない悩みだから。

──「写真集が10万部売れない」というのは、伊織さんだったらどう考えるんですか?

伊織 それって、発売前の告知活動が足りてなかったとか、今からどうしようもないことだと思うんです。私も1st写真集のときに広報が上手くいかなかった思い出があるので、昨年出した2ndでは「#伊織もえ2nd写真集紀行」として積極的にやりました。
……ちょっとやりすぎましたけど(笑)。

──やりすぎた?

伊織 Amazonさんで前日に売り切れ、限定版も発売前に予約で完売という状況になり、1週間くらいネット書店で買えない状態で、みんなの購買意欲が下がってしまったなと思うんです。やっぱり初週が勝負だと思うので。あとはストリーマーでの悩みで「ゲームが上手くならない」というのがあるとするじゃないですか。それは「プレイ時間が足りないのか」「コーチングをしてもらうのがいいのか」と突き詰めて、現在はコーチングをしていただいています。

──待ってください、多忙の中コーチングもしてもらっているんですか?

伊織 たまに伊織もえなら無料でやりますよ、と言ってくださる方もいるんですけど、やっぱり技術や時間をいただいている以上はお金を払うべきだなと思っているので、きちんと時給5000円お支払いもしています(笑)。

──さて、話を年末に戻すと、コミケで篠崎こころさんの同人誌をプロデュースもされていました。それはやってみてどうでしたか?

伊織 楽しかったですね。こころちゃんはもともと『こころのーと』というデジタル写真集を作っていたんですけど、最近は新作が出ていなくて。理由を聞いたら忙しくてスタイリングとかまで手が回らないという話だったので、じゃあ私がやりたい!と。流れでコミケで出すことまで決めて。猫衣装と制服衣装を着てもらったんですけど、制服は伊織もえの私物です。


──私物!?

伊織 現場でスチームアイロンをかけるところまでやりました(笑)。コミケって自主制作が基本だから、出展するたびに新しい衣装が家にどんどん増えていくんですよ。水着とかも200着くらい家にあって……。今回は、そのなかでこころちゃんに似合うものをチョイスしました。

──水着といえど200着って収納も大変そうですね。

伊織 いや、めちゃくちゃ圧縮してジップロックにまとめるとそんなにですよ(笑)。皺とかがあんまり関係ないですし。とはいえ、自宅のほかに貸倉庫みたいなものを借りていて、そこに衣装や写真集を一時保管したりしていますね。

──それは大体中身を把握しているんですか?

伊織 大体は。貸倉庫の方にコスプレ衣装、自宅の大きなタンスに水着系やランジェリー、装飾物とか小物を入れています。

──そうなると私服はあまり置き場がなくないですか?

伊織 そうなんです。そっちもたくさんあってどうしたらいいのか……(笑)。
でも衣装と洋服どっちか捨てるとなったら洋服ですね。

──今年も2カ月終わりましたが、最後に目標をお伺いできますか?

伊織 免許が取りたいっていうのと、個人的には表紙100回目を達成したいです。今80回近いくらいなんですけど……今年、来年含めてくらいで達成できたらなと思います。

──とはいえ昨年だけで41回ですし、全然見えそうですね。

伊織 もしいけたら、許可をいただいて、これまでの表紙を壁一面に並べた展示会をしたいなと思っているんです。

──壮観でしょうね。楽しみです!
▽伊織もえ(いおり・もえ)
1月24日生まれ。100万人に迫るTwitterフォロワー数を誇る、コスプレイヤー&グラビアアイドル。2021年4月からはえなこらが所属するPPエンタープライズに所属し、活躍の場を広げている。
Twitter:@iorimoe_five
Instagram:moe_five
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