【写真】オリックスグッズに身を包んだ岡村茉奈の撮りおろしカット【16点】
──昨季はバファローズが25年ぶりのパリーグ優勝、今年は岡村さんが念願の京セラドームでの始球式(3月30日)がかない、追い風が吹いていますね。
岡村 「なんでオリックス応援してるん?阪神じゃなくて?」なんて言われていた頃からすごく変わりました(笑)。SNSでも昔からのアイドルファンより野球好きの方が増えてきて、おかげさまでお仕事の話より試合中のつぶやきの方がバズったりしてます!もうこれは、オリックスファンを増やすのにも貢献できているのでないかと。
──2016年シーズンに球団公式のガールズグループ『BsGirls』として活動していましたが、その頃から野球に興味が?
岡村 野球自体はそこまで詳しくなくて。でも私はもともと踊ることが好きだったので、京セラドームという大きな場所で踊りたいっていう気持ちの方が強かったんです。いざ活動してみると試合でのダンスパフォーマンスはもちろん、球場グルメのプロデュースなども経験させていただきましたし、間近で見る選手の躍動感やお客さんの熱気・あたたかさを知って私もバファローズが好きになっていきました。実は吉田正尚選手やバファローズポンタくんと同期なんですよ!
──関西でプロ野球となると、どうしても阪神と比較されることもあるかと思いますが……。
岡村 前は絶対『何で?』って言われました。スポーツ新聞も1面阪神、2面も阪神の2軍でオリックスはその後だったり。それに私がBsGirlsにいた2016年はチームも低迷していて(6位)、勝ってパフォーマンスができる日も少なかったんですが、スタンドのオリファンから私たちも直接声援をもらったり、勝てなかった分白星の日の客席とグラウンドが一体になった熱気はすごく覚えています。その景色が焼き付いて、もう私は一生バファローズと共に生きていこうと決意しました。
──そんなオリックスファンと球場で接してきた印象はいかがですか?
岡村 絆は強いです! 私にも「茉奈ちゃんや~!」って気さくに声もかけてくれます。それにユニフォームや球団グッズも他球団と比べてもすごくオシャレだと思うんですよ。今の女の子ってやっぱりTikTokなどにアップしたくなるようなアイテムが好きじゃないですか。キャップのアクセサリーもバファローズだから『角』なんですけど、日ハムさんのきつねダンスを見ているとカチューシャもいいな!って思います。(BsGirlsが踊る)たぬきダンスもできましたし。
──BsGirlsを卒業後、2018年から約4年間ラストアイドルとして東京でも活動する日々が始まりました。
岡村 一番鍛えられたのはメンタルです。ポジションをめぐってバトルするグループなので、いつも誰かと競っていましたから。それにフロントにはみんなが憧れるような美人の子がたくさんいました。プライベートでは仲のいいメンバーとも何で競わなきゃいけないんだろう?って葛藤もあったのですが、かえって私自身の、持ち味を見つめ直すこともできたのかなと思います。
──持ち味とは、どんなところですか?
岡村 私はこんな友達や娘がいたらいいな、という感じの親しみやすさが持ち味かなと気づきました。実は唯一の関西出身メンバーなのもアピールポイントにできましたし、もちろん野球もです。
──そうして殻を破り、「オリ姫」ぶりも球界から注目されてきて、今季3月30日の楽天戦で念願だった始球式を務めることができました。
岡村 本当に夢が叶いました。「ラストアイドルで京セラドームでライブしたい!」っていうもっと大きな目標を持ってやってきたのですが、それは実現しなかったけれども、5月末にグループが終わる前にラストアイドルを京セラに連れて来られてよかったと思います。何より球団の皆さんが「茉奈ちゃんおかえり!」って私のことを覚えていてくれたんです。このあたたかさは忘れられないです。ラストアイドル時代から副音声のお仕事などもいただいていて、選手のことも自分で研究してノートも作ってきているんですよ。お仕事でもSNSでも、オリックスファンを増やすための「オリ姫」筆頭でい続けます!
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(取材・文/大宮高史)
▽岡村茉奈(おかむら・まな)
1997年9月6日生まれ、大阪府出身。O型。
Twitter:@mana_0906_