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2000年の『未来戦隊タイムレンジャー』でタイムレッド役を演じた永井マサル(現在の表記は、永井大)、2002年の『忍風戦隊ハリケンジャー』でハリケンレッド役を演じた塩谷瞬、2010年の『天装戦隊ゴセイジャー』でゴセイレッド役を演じた千葉雄大ら、戦隊の中心であるレッド役を経て、ブレイクしていった俳優は多い。昭和世代の筆者としては、1988年の『超獣戦隊ライブマン』でレッドファルコン役を演じた嶋大輔も外せないところなのだが…。
そんな同シリーズから最もブレイクした俳優として必ず挙げられるのが松坂桃李だ。松坂は、2009年放送の『侍戦隊シンケンジャー』で、シンケンレッド役を熱演。そこから、バラエティ、映画、NHKの朝ドラや大河ドラマと順調に駆け上がり、2018年公開の映画『孤狼の血』では、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、2019年公開の映画『新聞記者』では、最優秀主演男優賞という2年連続最優秀賞受賞という快挙を達成。
その翌年には、女優の戸田恵梨香と結婚。様々な業種のスポンサーのCMにも起用され続け、人気と好感度を保ち続ける34歳。現在放送中の花王の洗濯用洗剤アタックZEROのCMでは、俳優5人による「洗濯愛してる会」という設定で出演中。松坂は、菅田将暉、賀来賢人、間宮祥太朗、杉野遥亮という今をときめく俳優陣の中で(年齢順という部分もあるだろうが)中心的なレッドポジションで出演中だ。
戦隊ヒーロー出身の松坂と仮面ライダー出身の菅田が共演しているという点も実に面白い。もしも、松坂がレッド、菅田がブルー、賀来がイエロー、間宮がブラック、杉野がグリーンでそのままスーパー戦隊ヒーローになったら…!?なんて想像も楽しいくらいに豪華なメンバーだ。
ちなみに、この『侍戦隊シンケンジャー』のブルー役は現在ミュージカル等でも活躍中の相葉弘樹。ピンク役はモデルとしても活躍し、サッカー選手の槙野智章と結婚した高梨臨。改めて、『シンケンジャー』はかなり強力な布陣だったと言えよう。
続いて、注目したいのは、2014年の『烈車戦隊トッキュウジャー』だ。この作品からは、志尊淳と横浜流星という2人の人気俳優を輩出している。この時は、志尊がトッキュウ1号(赤)で、横浜はトッキュウ4号(緑)だった。
志尊はその後、松坂同様に、NHK朝ドラや大河ドラマなどにも出演するなど、ドラマや映画に引っ張りだこ。今年は、高畑充希主演のドラマ『ムチャブリ!わたしが社長になるなんて』に出演していた。一方の横浜は、2019年のドラマ『あなたの番です』で本格ブレイク。その後、2020年、ドラマ『私たちはどうかしている』で、浜辺美波とW主演を務め、今年は、TBS日曜劇場で『DCU』と『オールドルーキー』という2作品に出演。4番手のグリーン役から主役級のレッドクラスに大出世したという印象が特に強い若手俳優である。
ちなみに、同タイミングで放送されていた『仮面ライダードライブ』の主演は竹内涼真。戦隊ヒーロー&仮面ライダー2014年組のその後の活躍は本当に素晴らしい。このように放送年で、仮面ライダーと並べて注目してみるのも面白いだろう。
最後に、令和の戦隊ヒーローにも注目してみたい。2021年(令和3年)の『機界戦隊ゼンカイジャー』、主題歌をウルトラマン出身のつるの剛士が歌っているという点も面白かったのだが、コンセプトが「1人の人間と、4人のロボが、すべての世界をまもるヒーローに!」ということで、もはや人間5人編成の戦隊ではなくなっている。
主人公のカラーは白で、4体のロボのカラーが赤・青・黄色・ピンクといった具合だ。主人公を演じている俳優は、駒木根葵汰(こまぎね きいた)。本名だそうだ。名前からしてスター性を感じてしまう。そして、異例とも言えるだろうが、現在放送中の最新シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にも連続出演している。
最新作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主役を演じているのは樋口幸平。駒木根はInstagramで注目を集め、樋口はLINE LIVEで注目されて芸能界デビュー。
もちろん、本人達もSNSには積極的なので、常に最新シリーズの出演俳優を番組とSNSでチェックして、本格ブレイクまで追っていくのも楽しいかも知れないし、過去のシリーズを遡ってみて、現在ブレイク中の俳優の初々しい姿を見るのもまた楽しいかも知れない。さらに、作品毎の設定、主題歌、脇役などを比較しながら見てみるのも面白いのでオススメだ。是非、あなたなりのスーパー戦隊ヒーローの楽しみ方を見つけてみて欲しい。
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