5月2日(木)に、約9年半在籍したSKE48から卒業する松村香織。そんな松村と不遇の時代からSKEハウス(SKE48メンバーの寮)で一緒に生活をしてきたのがSKE48OGで現在はシンガーakiとして活動する出口陽。
盟友だから知る当時の衝撃秘話と、本当の松村香織とは。
──出口さんがSKEハウス(メンバーの寮)に泊まるようになったきっかけはなんだったんですか?

出口 実家の三重まで終電で帰れないときや、朝が早くて電車で間に合わないときに泊めてもらっていました。SKEハウスって当時、2つあったんです。かおたんの方の部屋と、(小野)晴香とかの部屋が。私、どっちとも仲良かったんですけど、かおたん家に行くと、ご飯を作ってもらえるからよく出入りしていました(笑)。まぁ、作らせていたんですけど……。

──最初の松村さんの印象は?

出口 メイドカフェで働いていた経歴とか、最初からワケありだったじゃないですか(笑)。支配人の湯浅(洋)さんからも最初、目をつけられていましたし(笑)。でも私は人間性とかが好きで、波長があったし、イジりやすくて、一緒にいて楽しかったし、最初から好きでしたね。

──出口さんだけが知っているかおたんの暴露話ってあります?

出口 う~ん……あっ! レッスン場にメンバーが飲むペットボトルのお水があるじゃないですか。あれ、いつも家に持って帰っていました。

──えっ!? 泥棒(笑)。


出口 これを持って帰ったら、買わなくていいじゃんって(笑)。あと、陽P選抜っていう企画で、オリジナル曲『スルー・ザ・ナイト』をもらったとき、リクエストアワーにランクインしたんです。衣装どうする? ってなったとき、私は衣装を水着にしたいって話をしたら、運営サイドから「そんなのはありえない」って言われて。そしたら、私以上の熱量でかおたんが「この曲は絶対に脱がないと意味がないから!」って私と一緒に抗議してくれて。なんなら、かおたんが結構強く言ってくれたおかげであの衣装が通ったんですよ。

──すごくセクシーな衣装でファンの間でも話題になりましたよね。かおたんのおかげだったとは!

出口 かおたんのことは、いつもオラフ(金子栞)と一緒に「ハゲ、ハゲ」ってイジってましたけど(笑)、本当は、一番報われてほしいなって思っていました。かおたんのファンってすごくいい人たちばかりなんです。私のライブを観に来てくれたり、何かお祝いごとがあると、お花を出してくれたり。かおたんのファンの方がすごく温かいところは本人と似ているのかな。

──そして、松村さんって、周りの人をどんどん巻き込んでいく感じがありますよね。

出口 そうなんですよ。
でも憎めない。かおたんって一時期ハゲてたじゃないですか(笑)。普通だったら、女の子だしヤバい! ってなるのに、本人はネタになるって言ってましたからすごいなって。そういえば一度、かおたんのヤバい写真(髪の毛の薄さがわかる写真)をぐぐたすにあげたら、かおたんのファンに怒られたことがありました。「こんなかおたん、見たくない!」って(笑)。

──本人は気にしなくてもファンの方は引いちゃったんですかね(笑)。2人はケンカをしたことは?

出口 ないですね。ただ怒ったことはありました。あるとき、私の大好物のバナナジュースを作ってってお願いしたんです。そのバナナジュースには生卵を入れるんですけど、実はその卵が一週間前に消費期限が切れていて、次の日、私と、一緒に飲んだオラフがお腹を壊したんですよ! かおたんも飲んだのに、1人だけ翌日無事だったんですけど。あのときだけは怒りましたね(笑)。

──超人すぎる(笑)。
出口さんは先日、松村さんの卒業コンサートにゲスト出演されましたよね。

出口 うれしかったですね。何気に3人(もう1人は金子栞)で歌ったことがなくて。かおたんの卒業のステージで一緒に歌えたときは感慨深い思いが湧き上がりました。

──では、新たなる道へと進む松村さんに一言お願いします。

出口 昔、メイドカフェで働いていた経験を生かして、メイドカフェをプロデュースしてもらって、それで将来、私を雇ってください(笑)。

(『月刊エンタメ』6月号より)
▽出口陽(でぐち・あき)
3月14日生まれ、三重県出身。AB型。SKE48卒業後、アニメ、ゲームの主題歌を中心に本格派アニソンシンガーとしてデビュー。アニソンだけでなく映画の主題歌も歌うなど活躍の幅を広げている。
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