AKB48グループ史上初のグローバルユニットとして昨年10月に結成された「Quadlips」。日本のSKE48からHINAこと青海ひな乃、JKT48(インドネシア・ジャカルタ)からFENI、BNK48(タイ・バンコク)からFAME、MNL48(フィリピン・マニラ)からCOLEが選抜され、バンコクを拠点にアジアを横断する活動をスタートさせている。
エンタメnextは、来日のタイミングで取材することに成功。世界に羽ばたこうとしている4人の生の声をお届けする。

【写真】日本初のファンミーティングの様子ほか【14点】

ーーまずは自己紹介からお願いします。

HINA 日本からタイに渡ったHINAです。最近の趣味は一人旅です。日本にいた頃は一人で行動するなんて考えられなくて、いつもメンバーや友達と行動していたんです。「一人で行動するなんて寂しくない?」と思っていたけど、最近は一人でタイのラン島に行って、パラグライダーに挑戦したり、マレーシアに住んでいる友達のところへ会いに行ったりしています。

FENI ジャカルタから来ましたFENIです。私の趣味は本を読んだり映画を観たりすることです。いろいろなエンタメを見て、新しいアイディアを思いつくことも好きです。特技はメンバーも褒めてくれる料理、ダンス、ラップ……何でもできます(笑)。

FAME バンコクから来たFAMEです。
趣味は買い物で、お父さんと出かけてリラックスしています。特技はスポーツで、バドミントン、バスケットボールが好きです。アイススケートもできます。タイは暑い国なので、ショッピングモールの中にスケートリンクがあるんです。

COLE マニラからやって来ましたCOLEです。趣味は日記を書くこと、読書、自撮りです。特技はスポーツで、バスケットボール、パルクールができます。ギター、ドラム、ピアノもできます。曲を作ることも好きです。

――それぞれの48グループで活動している中、Quadlipsへの参加を打診されたわけですが、指名されたとき、どう思いましたか?

HINA ドッキリかと思いました(笑)。アイドル人生6年目ですけど、毎年なんらかの形でステップアップさせてもらってきたので、これは私が新たに挑戦することだなとすぐに思えたので参加を決めました。海外には一度も行ったことがなかったけど、学年で下から数えたほうが早かった私の英語力がたった1年でメンバーと会話できるレベルにまで成長できたので、そんな私を見て、励みにしてくださったらうれしいです。


COLE 事務所のスタッフに言われたときは「本当なの⁉」って思いました。その後、「今月、タイに行きます」と聞いて、これはガチなんだってわかりました(笑)。プレッシャーはあって心配だったけど、MNL48の代表として活動しようと決意しました。活動を初めてすぐにこの4人だったら大丈夫だと思いました。今では希望を持って、ハッピーに暮らしています。

FAME BNK48ではシングルの選抜は16人で、全員が入れるわけではありません。フロントメンバーになることも難しいけど、Quadlipsは違います。そういうプロジェクトに選ばれたことがうれしかったですし、楽しんで活動できています。

FENI いつも仲がいいJKT48のスタッフから真剣な顔で、「今から会議したい」と言われたから、何かと思ったら、このプロジェクトの相談でした。私は歌って踊ることが好きだから、「もちろんやります」と答えました。いろんな国で活動できるし、タイが拠点とはいえ、フィリピンにも行けるかもしれないから、ワクワクするプロジェクトだなと思いました。

――4人は寮生活だと聞きました。
一緒に暮らすようになって、どんなことを感じていますか?

FENI 練習があるから、ほぼ毎日顔を合わせています。一緒に暮らしていると、それぞれの性格を把握できるから、すぐに仲良くなりました。練習後、4人で食事に出かけることもあれば、今日は2人で食事なんてこともあります。プライベートの時間を尊重しているので、今日はひとりでいたいんだなって思えば、それ以上誘うことはありません。

HINA 寮にはそれぞれの部屋があって、レッスンする部屋もあります。仕事をするときは顔を合わせるという感じです。へんに気を遣うこともなく暮らしてます。

――HINAさんの英語はどうですか?

COLE いつも頑張って英語で話そうとしています。経験がなかったから課題はあるけど、英語を勉強している姿をよく見かけます。

HINA タイに渡って、初めて顔を合わせたその日にオンライン配信があったんです。みんな英語を話しているけど、私はまったく理解できなくて。ただの空気でした(笑)。


FAME 今ではメンバーと2人でお出かけできるくらいに成長しました。

FENI 私たちも日本語を教えてもらっています。チョットダケ。ムズカシイ。気に入った日本語は「オツカレサマ」です。私たちが疲れていることを悟ってくれる言葉なので、その気持ちがありがたいです。

COLE 私は「ベツニ」が好き。

FAME 私は「ソウソウソウソウ」が好き。HINAがよく言う。

HINA リアリー? 私が気に入った英語は「ベイシックリー」。「基本的にはこんな生活をしています」とか、インタビューの受け答えでメンバーがよく使っているのを聞いて、これは使えると思って。私も真似しています。


――難しい言葉を覚えた中学生みたいに。

HINA そうそうそうそう。

FAME ほら、使った~!

HINA ヤバい(笑)。

――Quadlipsのパフォーマンスは、AKB48グループのダンスとは違いますよね。そのことについてどう感じていますか?

FENI アイドルはかわいい振り付けが基本だけど、QuadlipsはHIPHOP系のダンスが必要とされます。パフォーマンスだけじゃなくて、握手会もやりません。スタイルがまったく違いますね。

HINA やるとしたらハイタッチ会ぐらいです。

FENI でも、このスタイルのダンスは好きです。曲によって見せ方が違って、新しいダンスを学べるから、いい経験になります。

COLE 練習は1日3時間くらいが基本です。でも、朝から夜まで踊る日もあります。


FAME 一番ダンスが上手なのはママ(FENI)です。

HINA FENIはお母さんみたいな存在なんです。

FENI 私の家系は、おばあちゃんがインドネシアの伝統的なダンス(ジャイポン)をずっと続けているので、家族全員ダンスが好きなんです。私も踊ることが好きでした。

HINA FENIは表現力がすごいです。自分を強く出すダンスをするから、私も勉強になります。

――最後にグループとしての目標を教えてください。

FENI AKB48グループのファンは私たちの存在を知っているかもしれないけど、それ以外の方に存在を知ってもらうことです。そして、インドネシアでライブをしたいです。

FAME 私たちはエクストリームスポーツを広める役割も担っているので、ともに成長していきたいです。

COLE 今は知ってもらうことが大事な時期だと思います。

HINA どの会場でライブをしたいと言える段階にはまだないので、知っていただくことが最優先です。タイはもちろんですけど、日本でも積極的に活動していきたいですね。

▽4thシングル「Lipstick」
2024年11月12日(火)全世界配信リリース決定

【あわせて読む】STU48の甲斐心愛が語るKLP48へ移籍を決意した理由「アイドル文化の輪を広げていくのが役割」
編集部おすすめ