「美しさの絶対基準」としてアイドル界の第一線で活躍してきたBerryz工房夏焼雅。その彼女が今、グループの無期限活動停止に伴い、「PINK CRES.」という新グループを結成し活動しているのをご存じだろうか。
「ファッション」×「歌」×「ダンス」を3本軸に、国内外でじわじわと人気を博している彼女たちが、活動3年目にしてついに待望の1stシングルをリリース! この機会に、結成からこれまでのことをじっくり振り返ってもらった。
──PINK CRES.は2015年に夏焼さんが結成する新グループということでオーディション募集が行われましたが、どういうグループにしようと考えていたんですか?

夏焼 「ファッション、歌、ダンスが大好きな女の子集まれ」をキーワードにオーディションを始めました。私が小さい頃からファッション好きだったので、そこは推していきたいなと。あと人と被るのが好きじゃない、個性を大切にしている女の子が集まればいいなという気持ちもありました。

──二瓶さんと小林さんはオーディションを受けるまで芸能経験はなかったんですよね。

小林 当時は大学生3年生で、ファッションが好きなのでアパレル関係のバイトをしていました。歌やダンスの経験は一切なくて、なんなら学校では目立ちたくないタイプでしたね。でも写真を撮られるのは好きで、サロンモデルなどをやっていたんですよ。しかもハロプロの大ファンだったので、みやちゃんのグループなら受けるしかないと。当時、大学3年生で就活の時期だったんですけど、これがダメだったら、もう芸能界は諦めようと思って応募しました。

二瓶 私は当時、大学2年生だったんですけど、ごく普通の文系大学生をゆる~くやりながら、居酒屋で毎日バイトをしていました(笑)。ただ昔から芸能界に興味があって、Berryz工房さんのことも大好きでした。
でも年齢的にアイドルは無理だろうなと諦めかけていたときに『The Girls Live』(テレビ東京)という番組で、みやちゃんが新しいグループを組む、しかも年齢制限の範囲内だと知って応募しました。

──オーディションを受けるまでに、歌やダンスの経験はあったんですか?

二瓶 ダンスはずっと好きで、小学1年生の頃から習っていました。人前で歌って踊ることに憧れもあったし、就活の時期を目前にして、やっぱり諦めきれないなと。そんなときに、こんなにピッタリなオーディションはない、これは受けるしかないなと思って応募したんです。

──オーディションでの小林さんはどんな印象でしたか?

夏焼 オーディションって緊張するし、自分のことをアピールするのに精一杯なのが普通ですけど、ひかるはずっとニコニコしていたんです。大人たちに質問されても良い意味でリラックスしていて、ずっと笑顔でハッピーな子だなと。あと太い眉毛も印象的で、素朴な雰囲気の子が成長していく過程も見ていきたいなと興味を持っていました。

──二瓶さんは?

夏焼 逆ににへ(二瓶)は、ものすごく無口でクール。数多くいる応募者の中で、「私が前を通りますよ」的な強いオーラがあったんです(笑)。でも本当は話すのが好きで、人とコミュニケーションを取りたいけど、こういう場所では本当の自分を出したくない、みたいな強がっちゃうタイプの子なんだろうなと感じたんです。私自身、金髪だし、派手な洋服が好きで強いイメージで見られることが多いから似ているなと。あと得意のダンスでは自己アピールが強くて、審査員の前に行ってグルングルン回っていました(笑)。
見せる力がすごくて、この子とだったらバチバチいけるんじゃないかなって。メンバー間でもライバル意識は大事ですからね。

──お2人は、すぐに夏焼さんに馴染めましたか?

小林 連絡先を交換するというだけでも夢のような話だったのに、みやちゃんが最初からフレンドリーに接してくれたので、すぐに居心地の良さを感じました。

二瓶 最終オーディションの結果発表直後に「私のこと“みや”って呼んでいいよ」と言ってくれたり、ご飯を食べに行ったときに仕事だけじゃないプライベートの話とかもしてくれたり、みやちゃんから距離を縮めてくれたので馴染むのは早かったと思います。

──夏焼さん的にはいかがでした?

夏焼 最初はめっちゃ気を使いましたよ(笑)。前から私のことを知ってくれていた分、遠慮するのも分かっていましたからね。

──お2人から見て、夏焼さんの印象はいかがですか?

二瓶 いつでもハッピーオーラ全開で、テレビなどで観た印象そのままです。仕事のオンオフもちゃんとしていて学ぶことは多いですね。

小林 常に私たちのことを気にかけてくれていて、すごく頼りになります。何かに困っているときも、さりげなく助け船を出して引っ張ってくれるカッコ良いリーダーですね。

──二瓶さんと小林さんは、すぐに仲良くなれたんですか?

二瓶 正直、最初の1年間は理解しきれていなかったところがありました。あと、ひかるは未経験から歌とダンスを始めているので、目に見えて上達するから褒められることも多かったんです。
もちろん努力あってこそなんですけど、それに対して「私も頑張っているのに……」みたいな嫉妬をしていたんですよ。それを言葉にして伝える訳じゃないけど、態度に出ていたと思うんです。

小林 それは感じてた(笑)。

夏焼 お互いに表情や態度に出やすいからね(笑)。

二瓶 でもネガティブになってもしょうがないし、切磋琢磨して成長しようって考え方を変えたことでマイナスな感情は消えて、よりPINK CRES.の活動も楽しくなりました。

小林 私自身も、にへとは性格が違い過ぎるし、今までの友達にもいないタイプだったので、この子は何なんだろうって思っていました。でも活動していくうちに年下で可愛い部分も見えてきて、理解できることも多くなりました。年々、3人の距離感は良くなっていますね。

夏焼 そんな2人を見ているのは単純に面白かったです(笑)。Berryz工房もそうでしたけど、女の子同士ってバチバチすることも多いですから。ただ、にへもひかるも私に相談してくることはあったけど、ケンカをすることはなかったし、ちゃんとお互いに考えて歩み寄っていったんです。私もリーダーになるのは初めてだったので、グループを引っ張ることに不安を感じていたんですけど、2人が大人だったのでホッとしました。


──PINK CRES.は女性ファンが多いのも特徴です。

夏焼 最初はBerryz工房のファンが多かったし、私も「Berryz工房の夏焼雅です」って自己紹介していたんです。でも新たなスタートを切ったのに、そこに頼るのも良くないし、2人と同じ場所から始めたかったので、徐々に言わなくなりました。そしたら自然とBerryz工房を知らない女の子のファンが増えていったんです。今後も、もっとPINK CRES.らしさを追及しながら、それぞれのやりたいことや個性を活かした活動をしていきたいですね。
▽夏焼雅(なつやき・みやび)
1992年8月25日生まれ、埼玉県出身。160センチ。O型。ニックネームは「みやび、みや」。2015年3月3日にBerryz工房が無期限の活動停止するまで、アイドル界の第一線で活躍。現在は『ViVi』公認インフルエンサーの「ViVigirl」も務めている。先日念願であったプロデュースブランド「PIMMY」を立ち上げ、新たなる第一歩を踏み出した。

Twitter:@miyaaa0825pink
Instagram:@miyaaa0825

▽小林ひかる(こばやし・ひかる)
1994年4月19日生まれ、東京都出身。163センチ。AB型。ニックネームは「ひかる」。2016年にPINK CRES.のメンバーとして活動を開始。ほんわかとした見た目とは裏腹に、グループの楽曲ではラップを主に担当するなど、ギャップが魅力の1つ。また、衝撃の“画伯”的なイラストの才能を持つ。カントリー・ガールズの山木梨沙とたびたびご飯に行く仲。SHOWROOM毎週金曜日20:00~配信中。
Twitter:@hikaru_pinkcres
Instagram:@hikaru_pinkcres0419

▽二瓶有加(にへい・ゆうか)
1995年10月20日生まれ、東京都出身。158センチ。A型。
ニックネーム:は「にへ、ゆうか」。2016年にPINK CRES.のメンバーとして活動を開始。力強いダンスを武器として、PINK CRES.のパフォーマンス面を支える。飾らない心優しい性格にハマるファンが急増中。現在は「Mixchannel」で毎週火曜日21:00の個人配信にも力を入れている。
Twitter:@niheiyu_ka1020
Instagram:@niheeeey.pink1020
information
夏焼雅“PINK CRES.”座談会「Berryz工房と同じで女の子はバチバチするから面白い」

PINK CRES. 1stシングル
『トウキョウ・コンフュージョン/宇宙の女は甘くない』5月22日(水)発売!
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