【写真】熟しているのにフレッシュ、風吹ケイ撮りおろしカット【15点】
DVDが評判になると、雑誌からのグラビアのオファーが舞い込んだ。昨年は『週刊SPA』『週刊プレイボーイ』『週刊現代』など、各誌で撮り下ろしが掲載された。
「DVDと違って静止画なので表情とかの作り方が難しくて、毎回カメラマンさんにどうしたらいいか相談していましたね。あるとき『日常生活で自分がしている表情をなんとなく意識してみるといいよ』とアドバイスをいただいたんです。それから意識するようになって、今ではなんとなく分かってきたような気がしています」
風吹のスピード出世にはグラビアだけでなく、YouTubeの存在も大きい。
風吹の魅力をいち早く見つけたといえるのが、お笑い芸人の江頭2:50だ。新人の検索をする中で見つけた風吹の存在に江頭は一目惚れ。自身のYouTubeチャンネルであふれる愛を語り、ドッキリ企画では風吹と対面も果たした。
登録者数は約360万人と芸能界屈指の人気を誇る江頭のチャンネルに出演したことは、風吹の魅力を多くの人に認知させた。
さらに時代の寵児ともいえるテレビプロデューサー・佐久間宣行氏のYouTubeチャンネル「NOBROCK TV」にも出演している。
ラッパーでグラビア好きとして知られる呂布カルマをあの手この手でニヤつかせる「初代ミス呂布カルマオーディション」にトップバッターで登場した風吹は、アクセル全開のセクシーアクションで呂布を誘惑。抜群の存在感で見事「初代ミス呂布カルマ」に輝いた。
佐久間氏、呂布をニヤつかせたパフォーマンスは制作側の演出ではなく、風吹自身のアドリブだったという。
「私以外のグラドルの方も全員、自分で考えてやっていましたよ。私だけが服を着ていたので、たまたまトップバッターになっただけですね。アドリブで生まれたセクシーな動きは、何でしょう、真面目ゆえに変なスイッチが入っちゃったのかもしれないです(笑)」
単純にセクシーなだけでなく、その徹底したキャラへの成り切りぶりも笑いに繋がっており、バラエティでも映えるポテンシャルの高さを感じさせた。
風吹自身も「DVDのイベントに『あの回を見て来ました』という方がいらっしゃってくれました。SNSでもわざわざ『あの回を見てフォローしました』とたくさんいただきました」と反響の大きさを明かす。佐久間氏も風吹を高く評価したのだろう、その後も「NOBROCK TV」の別企画でも起用している。
さらに『週刊SPA!』でリリー・フランキー氏とみうらじゅん氏が行う「グラビアン魂アワード2022」では、「とにかく存在のスケール感の大きさ、ドラマ性豊かな表情に度肝を抜かれた」として、リリー・フランキー大賞を受賞している。こうした長年グラドルを見てきている大物たちに評価されている点も、風吹の期待感が高まる一因だ。
可愛さが売りのグラドルが多い中で、最近では珍しい大人の色気が魅力な点。
テレビ出演の話も来ているといい、風吹にとってさらなる飛躍の年となりそうな2023年。グラビアでは「和室や古民家だったりで、着物とか浴衣とか花魁とか和装の撮影をしてみたいです」と艶っぽいものに挑戦したいと話す。
さらに来春公開の映画「私の卒業」プロジェクト第4期『18歳、つむぎます』にも出演が決定していることもあり、演技の勉強にも取り組んでいく。女優としても小池栄子を目標に、「将来的には大河ドラマに出たいです」と宣言した。
順風満帆に見える風吹だが、実は昨年9月に大きな変化があった。これまでは一般の仕事と兼業で行ってきたが、芸能の仕事に専念することを決めたのだ。
「もう1つの仕事を辞めるタイミングで、初めて両親にグラビアをやっていると伝えました」というが、風吹のグラビアの露出度はかなり高いため、両親が受けた衝撃は想像に余りある。
「最初は『何これ?』と言われましたね(笑)。でもきちんと話をして、今は理解して応援してくれています」
今は事務所に所属せずマネージャーと二人三脚で仕事に取り組んでいる風吹。注目度の高さゆえ複数の事務所からオファーもあったというが、すべて断っているという。
「企業に勤めていた際に、事務所に入るとスケジュール調整が大変だったのもあります。今はフリーでもありがたいことにお仕事をいただけていますし、現状に満足しているので、事務所に入る必要は今のところないかなと考えています」
安定した一般の企業から、不安定な芸能界への転身。ただ、ストレスを抱えるタイプではなく「ストレスとか悩みがないのが悩みなくらい」と豪語する強いハートの持ち主だけに、むしろ今の自分を楽しんでいる。
あくまで自由に、自分のやりたいように。スケール感の大きい風吹には、そのやり方があっているように感じる。グラビアというフィールドだけに止まらず自由に暴れ回り、その存在感を多くの人に見せてくれそうだ。
(取材・文/徳重龍徳)
▽風吹ケイ(ふぶき・けい)
1999年4月5日生まれ、大阪府出身。
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