2022年12月の劇場公開から約4ヶ月にわたってロングラン上映され、興行収入26億円、観客動員200万人を突破する大ヒットを記録した本作。
零下40度を超える厳冬のシベリアで、死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、家族を想い、仲間を想い、希望を胸に懸命に生きる男が実在した。第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留された。あまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下において、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった人物、それが山本幡男(やまもと・はたお)である。ラーゲリでの劣悪な環境により栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者、さらには日本人抑留者同士の争いも絶えない中、山本は生きることへの希望を強く唱え続け、仲間たちを励まし続けた。自身もラーゲリに身を置き、わずかな食糧で過酷な労働を強いられていたが、仲間想いの行動とその力強い信念で多くの抑留者たちの心に希望の火を灯した。
そんなラーゲリで一筋の希望の光であった山本の壮絶な半生を、その高い演技力と豊かな表現力で俳優・アーティストとして多くの人々に希望を与え続けてきた二宮が演じ、時代に翻弄されながらも愛する夫を信じて待ち続ける山本の妻・山本モジミを、さまざまな役を演じ分ける実力派俳優として男女問わずに高い人気を得ている北川景子が演じる。さらに、極限のラーゲリを生き抜く抑留者仲間として、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕と超豪華キャストが集結。メガホンをとったのは、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』などで国内外問わず数々の映画賞を受賞した瀬々敬久監督。さらに、企画プロデュースを『余命1ヶ月の花嫁』の平野隆氏、脚本を『永遠の0』『糸』の林民夫氏という強靭な布陣が手がけ、極限の世界で生きる人々の姿を鮮明に描きだし「生きることへの希望」を強く訴えかける。
■あらすじ
第二次大戦後の1945年。