【写真】矢吹奈子の白ワンピ ほぼ全身ショット、ほか番組カット【3点】
番組では、様々な業界のトップランナーを先生として招き、今後数多くの出来事に向き合っていく学生や社会人に、「知っておいてよかった」となる“考え方のヒント”をお届けする。
インティマシー・コーディネーターとは、ドラマや映画でセンシティブなシーンが描かれる際に役者と、演出家または監督の間に入り、意見をすり合わせていく職業のこと。
まず浅田は、台本に「肌が露わになる」「激しく求め合う2人」と書いてあったらどんなシーンを想像しますか、と生徒に問う。「人によって感じ方が違う」と言う矢吹。
浅田は、「どのような体位?」「監督は性的シーンのどこを切り取りたいのか?」など、詳しいところまで事前に演者側、制作側と意見交換をしておくことで、現場で本来意図しなかった性的な演技を強要されることがないようにし、演技や演出に集中できる環境を作っていく方針を提示する。
また、「日本人はNOと言うことがとても苦手」とし、「(私たちは)たぶん曖昧なまま進めることがやりやすいと思っていて、そこに違和感を感じない」と続ける。
ラランドのサーヤは「日本の文化圏にこそ、必要な職業ですね」と深い共感を示す。矢吹も「これから必要になっていく存在」とその重要性を痛感。番組内では、矢吹やサーヤが芸能界で働く上で実際に聞いたことや、浅田と監督が打ち合わせをしている実際の映像、インティマシー・コーディネーターの資格を取得するまでの経緯なども明かされる。
──矢吹さんにとっては今回の『最強の時間割』が初でしたが、収録はいかがでしたか?
矢吹 とても勉強になるお話を聞かせていただいて、まさに"最強の時間割"だったなと思いました。インティマシー・コーディネーターという言葉をまったく存じ上げなかったので、「こういう方がいるんだ」というところから始まって。
HKT48を卒業し、俳優として生きていく上で(性にまつわるシーンは)不安な面でもあったので、浅田先生のような方がいらっしゃれば、安心できるなと。
──特に印象的だったお話は?
矢吹 台本のト書きは細かく書かれていないので、人によって捉え方も違うし、監督さん次第で描かれるものがまったく違ってくると改めて感じました。撮影当日に何が起こるかわからないのは、やはり俳優の方にとってはすごく不安だと思うんです。浅田先生と監督さんとの映像も見て、一つひとつ、あんなに細かく確認していらっしゃることに驚きましたし、本当に信頼が置ける存在だなと。
──浅田先生は日本人初のインティマシー・コーディネーターですが、初めてのことにチャレンジしていく姿勢についてはどう感じましたか?
矢吹 私もIZ*ONEとして韓国で活動するなど、いろいろと挑戦してきました。でも、浅田先生は「(監督や制作陣から)絶対に嫌がられる存在だとわかっていた」と仰っていたんですよね。それでも“誰かの役に立ちたい”という思いで奮起して、この仕事をされているのがカッコいいです。
──矢吹さんご自身は、「挑戦」とおっしゃった海外活動にはどんな思いがあったのでしょうか。
矢吹 私の中に、韓国のガールズグループは身長が高くてスラッとした女性が多い、というイメージがありました。そこに入っていく時に、私は身長も低い方ですし、決してスラッとしているタイプではないので、不安はとても大きかったです。でも自分と、応援してくれているファンの方を信じて、がんばりました。
──卒業コンサートを終え、少し落ち着いてきた頃かと思います。今の心境はいかがですか?
矢吹 卒業して1か月くらいが経ち、まだ生活が大きく変わったというわけではないです。でも、グループとして活動していた時には支えもたくさんあったけど、これからは1人で活動していかなきゃいけない。
もちろん、家族やスタッフさんなど支えてくれる方はいますが、自分1人でやらなきゃいけないことは増えるので、「大人にならないと」と思っています。自分を信じるって難しいことですが、これからも強い意志を持っていきたいです。
──俳優業にもチャレンジされるということで、今後の展望も聞かせてください。
矢吹 俳優になることがゴールではないし、そこからまた再スタートだと考えています。朝ドラのヒロインになることは目標の一つです。
──朝ドラ『カムカムエヴリバディ』での川栄李奈さんの演技も素晴らしかったですよね。
矢吹 本当に。AKB48を卒業して、朝ドラやいろいろな作品に出られているのを実際に見ているので、私もそうなりたいなと思います。ただ、具体的に目標とする俳優さんは作らないようにしたい。
──番組では“カッコいい大人の定義”を先生に聞くのが恒例となっていますが、矢吹さんにとってカッコいい大人とは?
矢吹 “変化を恐れない人”です。決まったことをやり続けるのも大事だけど、変化するのは怖いことでもあって。新しいことに挑戦したくてもできない、という方も多いでしょう。何にでも立ち向かえる人はカッコいいなと思います。
──この番組をどんな人に見てほしいですか?
矢吹 どんな方にもすごく響く気がします。たとえば、学生さんだったら「こういう仕事もあるんだ」と夢を目指すきっかけになるかもしれないです。浅田先生も40代でこの資格を取ったと仰っていたように、大人になってからでも新たなことに挑戦し続けられるんだ、とも思いました。
夢を探している人にも、私のように俳優活動をしていきたいという方にも、年代を問わずいろんな方に響くはず。なのでみなさんに見てほしいです。
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