6月18日深夜に放送された『AKBINGO!』(日本テレビ)で放映された「矢作と下尾って知ってる?」でチームK矢作萌夏とともに特集されたAKB48 チーム8 下尾みう。昨年から日本国内だけではなく、韓国や中国、タイでの人気が急上昇し「アジアで最も美しい顔100人」にもノミネートされた注目メンバーだ。
今、AKB48メンバーの中でも勢いを増している彼女に、チーム8のこと、そして“個人的世界戦略”について聞いた。

下尾が所属するAKB48チーム8は5月末から6月にかけて、横道侑里人見古都音中野郁海谷川聖佐藤栞山田菜々美と6人のメンバーが卒業。まずはチーム8の話から聞いた。
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──チーム8は5月末から6月にかけて6人のメンバーが卒業しました。中心メンバーの卒業だけにやはり大きかったのでは?

下尾 チーム8は1期生とかあまり先輩後輩の区分けはつけないようにしているんですが、やっぱり経験の差というのはあって。それに卒業メンバーがパフォーマンスやMCでチーム8を引っ張ってくれていた子たちなんです。この子がいれば大丈夫だって思っていたメンバーが一気に抜けちゃうので、その穴をどう埋めようかって考えている状態です。

──下尾さんが卒業を聞いたのは?

下尾 卒業発表のタイミングで知りました。

──これだけ卒業が続いたのは初めてだと思いますが、やはりショックも大きかったのでは?

下尾 大きかったですね。特にいくみん(中野郁海)はチーム8結成当初あまり波長が合わなくて、なかなか仲良くなれない時期があったんです。喧嘩はしないんですけど、お互い距離を置いているような感じで。でも、3年目ぐらいから、それこそ卒業メンバーがでてきて、すごく話し合うようになったんです。
休みの日にも会ったり、いろんな相談をするぐらい仲良くなったんですけど、今回の卒業のことを教えてもらえなくて……それは根に持っています(笑)。

──なるほど(笑)。卒業発表の後、話はしました?

下尾 しました。なんで言ってくれなかったの?ってそのまま言いました(笑)。でも、そのときもじっくりとは話し合えなかったので、今度また遊びに行ってゆっくり話したいと思っています。

──メンバーの卒業について、残っているメンバーで話し合ったりは?

下尾 しますね。今度の公演、新人のメンバーが多いから、私たちが引っ張っていこうねとかそういう話は。

──よく話すのは誰ですか?

下尾 (永野)芹佳と(宮里)莉羅が多いですね。5年目にしてすごく仲良くなって、よく話しています。元々、私と芹佳、私と莉羅、芹佳と莉羅はそれぞれ仲良かったんです。で、5年目にしてたまたま3人でいることが増えて、いてみたら波長があって居心地がよくて。最近は夜、毎日会ったりしています。


──毎日ですか?

下尾 お仕事で3人が東京に集まったときは毎日一緒にいますね。ホテルの芹佳の部屋に集まって、ベッドでゴロゴロして、そのまま3人一緒に寝落ちしたりしています。シングルの小さいベッドで(笑)。

──下尾さんと宮里さんの部屋は必要ないじゃないですか(笑)。

下尾 最初は集まってちょっと話したら自分の部屋に帰るつもりなんです。でも、結果、朝の4時になっていたりとか(笑)。

──話が尽きない?

下尾 それもありますが、3人でいる空間が居心地がいいので、話さなくてもいいんです。それぞれがLINEをしていたり、755とかSNSをしていたり、自由に過ごしながら一緒にいる感じです。

──下尾さん個人の話でいうと、昨年韓国のオーディション番組『PRODUCE48』に挑戦したことをきっかけに、韓国や中国、タイでもファンが増えているとか。

下尾 握手会に海外の方が来てくださるようになりましたし、選抜にも選んでいただけるようになったし(昨年11月発売のAKB48 54thシングル『NO WAY MAN』で初選抜)、『PRODUCE48』をきっかけに人生がすごく変わりました。

──番組を通して感じたことはありますか?

下尾 周りの出演者が10年練習をしている子とかばかりだったので歌もダンスも上手いし、細いし綺麗なんです。「これはヤバい!」「寝る暇も惜しい!」というところまで追いつめられたのでその経験は大きかったと思います。
3ヶ月だけだったんですけど、帰ってきてからメンバーにすごく変わったねって言われました。

──自分でどこが変わったか分かります?

下尾 それまでの私はダンスを踊っていても細かいリズムがとれていなかったり、自分で自分の動きを見て鈍くさいなって思うことがあったんです。『PRODUCE48』から帰ってきた後は、前よりも正確に、より小さい音まで体で表現できるようになったんじゃないかと思います。

──『PRODUCE48』をきっかけに増えた海外のファンを意識してやっていることはありますか?

下尾 わざわざ握手会にも足を運んでいただけるので、それぞれの言葉で挨拶はできるようしています。あとはSNSで、アイドルっぽい表情だけではなくいろんな表情を上げるようになりました。いろんな国の人が見てくれているから、こんな表情もしてみよう、あんな表情もしてみようってやってみて、ちょっと自分に自信がついたかもです。

──さて、話をチーム8に戻しますが、卒業ラッシュもこれで一息つきました。今後、チーム8メンバーとして考えていることはありますか?

下尾 私は天然というかバカキャラと言われるんですけど、それをもっと突き詰めてチーム8で唯一無二のキャラクターを確立していきたいなって思います。あとは後輩メンバーに格好いい背中を見せられる先輩になりたいですね。

──背中でどんなことを教えたいですか?

下尾 いくみん(中野郁海)もそうですし、ひじりん(谷川聖)も山田(菜々美)も横道(侑里)もそうですが、卒業したメンバーはパフォーマンスでチーム8を引っ張っていたメンバーばかりなんです。私もダンスユニットに入れていただいたり、自分でもどこを一番見てもらいたいかっていうとダンスだから、とにかくパフォーマンス面で後輩を引っ張りたいです。

──『PRODUCE48』での経験も生かしつつ?

下尾 残っているメンバーでダンスメンと言えば、まず名前があがるのが横山(結衣)だと思うんです。
横ちゃんはみんなにダンスの実力を認められている。でも、私はまだ微妙なところにいるので、表現力とかいろいろ学んで、横ちゃんにはなれないけど、私は私らしいパフォーマンスを、背中で見せられたらいいなって思います。

▽下尾みう(したお・みう)
2001年4月3日生まれ、山口県出身。AKB48チーム8山口県代表、およびAKB48チームAメンバー。2014年4月AKB48チーム8メンバーとしてお披露目される。2018年4月よりAKB48チームA兼任。2018年11月AKB48 54thシングル『NO WAY MAN』で表題曲初選抜。
twitter @miumiu_0403
Instagram miumiu1343

▽7月7日(日)より約4年ぶりの「AKB48全国ツアー2019~楽しいばかりがAKB!~」スタート

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▽DVD&BD『AKB48チームコンサート in 東京ドームシティホール』(2019年夏発売)
世界的知名度上昇中 AKB48 下尾みう「海外挑戦で学んだことをチーム8に生かしたい」

▽表紙は佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)
下尾みうが裏表紙に登場!
『OVERTURE』019号 発売中
発行:徳間書店
定価:1,000円(税別)
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