【画像】ファミコンと同時発売された『ドンキーコング』
ファミコンと同時発売されたゲームは『ドンキーコング』『ドンキーコングJR.』『ポパイ』の3本。『ドンキーコング』は、ドンキーコングがさらったヒロインのレディを救出するというゲーム。プレイヤーはマリオを操作しながら、建設中のビルに乗り込み、ドンキーコングが投げてくるタルをかわしたり、ハンマーで敵を倒しながらレディの元へと進んでいく。ゲームは全体で3面構成となっており、3面目ではドンキーコングと直接対決! 倒せばレディを救出できる。シンプルな操作性と、分かりやすいゲーム内容に夢中になったファンは多いだろう。
また『ドンキーコングJR.』は、同時に発売された『ドンキーコング』の息子であるドンキーコングJR.を操作するゲーム。マリオに囚われたドンキーコングを救出するのが目的だ。マリオが悪役で登場するとは、若い子たちにとっては衝撃的な過去かもしれない。前作『ドンキーコング』と比べるとプレイキャラの動きが複雑になっており「操作が難しい」との声もあがっている。
3本目の『ポパイ』は日本でも放送されたアメリカのアニメをゲームにしたもの。プレイヤーは主人公・ポパイを操作して、邪魔をする天敵のブルータスの目をかいくぐり、ヒロインのオリーブが落とすハートや音符、アルファベットを集めていく。
そして前回の3作(ドンキーコング、同Jr.、ポパイ)発売から約1ヶ月後の8月27日(土)、第二弾として『五目ならべ 連珠』と『麻雀』が発売された。『五目ならべ 連珠』は初級から上級まで、3段階の強さのコンピュータと勝負が楽しめるだけでなく、2人対戦するモードも搭載。また同作は連珠ルールを採用。たて・よこ・ななめのうち2ヶ所に同時に3つ並べば負けといったルールも採用されており、単純に石が5つ並べば勝利というものではない。内容も本格的なため、コンピュータになかなか勝てず、なかにはコントローラーを思わず投げつけそうになった人もいたのだとか。
また同じ日に発売された『麻雀』も同じく初級から上級まで、3段階の強さのコンピュータと対戦できる1対1形式の麻雀ゲームだ。これまで発売されたゲームのなかで、最も大人向けのゲームともいえる『麻雀』。第一弾が比較的子供向けのゲームだったため、今回は親世代をとりこむために発売されたゲームといっても過言ではないだろう。
そして、その後に出てきたのは1983年9月9日に誕生した『マリオブラザーズ』。土管から出てくる敵を床の下から突き上げひっくり返し、蹴り落として倒すという実にシンプルなルール。
さらに同年にはファミコン初のスポーツゲームも販売。その名も『ベースボール』だ。同作は、プレイヤーが6チームのなかからプレイするチームを選び、攻撃時は打者を操作し、守備時は投手を操作する。シンプルな内容ながら、投手の球種は4種類あるなど本格的な要素もあり人気になった。またコンピュータとの対戦だけでなく、2人対戦が可能なので友達と遊んだという人にとっては懐かしい思い出として記憶に残っている人も多いだろう。
他にも勉強要素が含まれた『ポパイの英語遊び』『ドンキーコングJR.の算数遊び』も発売。『ポパイの英語遊び』は1983年11月22日に発売されたゲームで『ポパイ』の世界観を残しながら、英語の勉強ができるという内容。3つあるゲームモードのうちのひとつ「WORD PAZZLLE A」では、ヒロインのオリーブが出題する日本語を、画面上にあるアルファベットを選び、英訳する。発売当時は今ほど英語教育は盛んではなかったため挑戦的なゲームといえるだろう。
また『ドンキーコングJR.の算数遊び』は1983年12月12日に発売された算数が学べるゲーム。
ファミコンが登場してから40年。ファミコンと同時に発売されたゲームを振り返ると、ヒット作のベースとなった作品から、大人向け、教育用など多ジャンルにわたっていることが分かる。これらのゲームも「ファミコン40周年キャンペーンサイト」に登場するのだろうか。今から7月15日から始まるファミコン40周年イヤーの開始が待ちきれない。
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