大人気ドラマおっさんずラブ』の約5年ぶりとなる続編が、2024年1月にテレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠として放送されることが決定。さらに反町隆史主演の伝説的ドラマ『GTO』(フジテレビ系)も、2024年春に26年ぶりの復活を果たすことが発表され、大きな話題を呼んでいる。


【関連写真】石原さとみが出演「伊右衛門京都ブレンド」の新TVCM

こうした企画が成功を収めれば、今後さまざまな人気ドラマの続編が作りやすくなるかもしれない。そこで今回は、日本のドラマファンたちが「続編を観たい」と願ってやまない作品を3つ取り上げてみよう。

まず筆頭に挙げられるのが、2018年1月より放送されたドラマ『アンナチュラル』(TBS系)だ。同作は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の脚本家・野木亜紀子によるオリジナル脚本の法医学ミステリー。主人公の三澄ミコト(石原さとみ)が法医解剖医として数々の「不自然死(アンナチュラル・デス)」に直面し、その裏に隠された謎や事件を解き明かしていく。

中堂系(井浦新)をはじめとする個性豊かな登場人物たちや、伏線が張り巡らされた完成度の高い脚本、ドラマのクライマックスで泣かせにくる米津玄師の主題歌『Lemon』などが人気の要因となり、最終回の平均視聴率は番組最高の13.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)をマークした。

物語終了後には“アンナチュラルロス”が広がり、最終回の翌週には架空の11話エア実況が続出したほど。その後も『アンナチュラル』関連の話題が上がるたびにX(旧Twitter)のトレンド入りを果たし、「もしや続編か!?」とファンを一喜一憂させてきた。

最終回のラストでは「Their journy will continue.(彼らの旅は続く)」という意味深なテロップが表示されたことから続編の期待値は高い。一方、2022年に主演の石原が妊娠および出産のため芸能活動を休止。2023年からは徐々に復帰しているが、今のところドラマへの出演は発表されていない。

つまり続編が制作されるのは、はやくても2024年から2025年といったところだろう。
一部報道によればサスペンス要素が詰まった復帰ドラマを撮影中とのことだが、はたして……。

2023年1月より「Netflix」で配信されたことによって、再び注目を集めている作品がある。長瀬智也主演の大人気ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系/以下『I.W.G.P.』)だ。

同作は脚本・宮藤官九郎、メイン演出を堤幸彦が手がけた2000年放送の金曜ドラマで、窪塚洋介佐藤隆太加藤あい、小雪、山下智久坂口憲二妻夫木聡渡辺謙高橋一生など、今では考えられないような豪華俳優陣が主演である長瀬の脇を固めていた。

平均視聴率は14.9%と当時にしてはまずまずの結果だったが、それでも『I.W.G.P.』が若者文化に与えた影響は大きい。主人公のマコト(長瀬)や“キング”ことタカシ(窪塚)に憧れを抱き、喋り方や服装を真似たり、携帯電話の着信音をマコトと同じ「Born to Be Wild」に設定したりする者も多かった。

そんな同作がおよそ20年の時を経て「Netflix」で配信された際には、再放送ドラマにもかかわらず、人気作品ランキング日本トップ10(テレビ部門)で2週連続3位を獲得。配信後にはマコトが愛してやまない俳優・川崎麻世の人気まで再燃するなど、令和の世にも確かな爪痕を残し、サブスク配信をきっかけに“続編”を熱望する声が続出した。2003年3月には「スープの回」としてスペシャル版が放送されているので、『GTO』のような一夜限りの復活を期待せずにはいられない。

また日本中に“花男”旋風を巻き起こしたドラマ『花より男子』(TBS系)も、何年経っても色褪せない名作ドラマだ。同作は神尾葉子の伝説的少女コミックスを実写化した作品で、ヒロインの牧野つくしを井上真央、「F4」のメンバーである道明寺司を松本潤、花沢類を小栗旬、西門総二郎を松田翔太、美作あきらを阿部力が演じていた。

もともと同枠では別のドラマの企画が進んでいたが、それが頓挫したため急遽穴埋め要員として放送されたのが『花より男子』だった。
そんな背景とは裏腹に平均視聴率19.8%という大ヒットを記録し、続編を望む視聴者の要望に応える形で『花より男子2(リターンズ)』を制作。さらに2008年には映画『花より男子ファイナル』が公開され、つくしと道明寺が結婚、さらには家族もできるという大団円で幕を閉じたが、いまだに2人の“その後”を期待する声は多い。

つくしと道明寺は作中で結ばれるだけでなく、演者の井上と松本についても長年交際疑惑が囁かれている。それを踏まえて、大人になった2人を描いた『花より男子』の続編が制作されれば、相当話題になりそうだ。

もちろん早いに越したことはないが、続編を今か今かと待ちわびるのもまた一興。ひとまずは首を長くして待っていよう。

【あわせて読む】新ドラマ『ポケつめ』で昇華されるのか…Z世代は知らない幻のポケモン「ミュウ」の思い出
編集部おすすめ