【関連写真】マレーシアを堪能した藤吉夏鈴ら櫻坂46ライブカット
やはりテレビCMは多くの人の目に留まる分、スターを生み出しやすいのだろう。現在放送中のCMにも、ネクストブレイクを予感させる逸材が多数存在する――。
2023年7月より放映されたP&Gジャパン「レノア クエン酸in超消臭」のCMは、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期を実写化したもの。鬼太郎役を「なにわ男子」の西畑大吾が務め、さらにお笑いコンビ「千鳥」の大悟がねずみ男役として出演している。
巷では“ダイゴ”同士のコラボが大きな話題となった一方、「古いタオル」篇に出演した“ねこ娘”の完成度に目を奪われる人が多かった。わずかな時間ながら洗濯物に「くっさ!」と顔をしかめたり、悪戯めいたほほ笑みを浮かべながら「おやじさん、鼻あった?」と目玉おやじをからかってみせたりと、強烈なインパクトを放っている。
このねこ娘を演じているのは、百瀬夢奏(旧:飯尾夢奏)。大人びた美貌の持ち主でありながら、実はまだ13歳というから驚きだ。
今年4月まで「ニコ☆プチ」の専属モデルとして活躍し、9月より飯尾夢奏から“百瀬夢奏”に名前を改めて「スペースクラフト・エージェンシー モデル部」に所属。幼い時からモデルとして活躍する反面、数々のテレビドラマや映画にも出演する役者界のホープでもある。
まず2016年に放送されたテレビドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)では、森川葵演じる市村小夏の幼少期時代を熱演。さらには『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)や『コード・ブルー -もう一つの日常』(フジテレビ系)、『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)などの人気ドラマへの出演経験があるほか、2022年に公開された映画『ラストサマーウォーズ』ではヒロインに抜擢されたことも。さまざまなドラマや映画を通して役者のキャリアを着実に積んでいる印象だ。
そして「レノア」のCMで注目を集めている今、これまで以上に彼女を多くの作品で目にすることになるだろう。モデルとしてはもちろん、役者としての百瀬夢奏にも期待したい。
また、椛島光もCM出演で大きな注目を集めている女優のひとり。
まだそれほど女優としてのキャリアは多くないが、顔に見覚えがあるという人も少なくないはず。というのも、彼女は2022年末まで“浅倉唯”という芸名で活動しており、2021年放送の『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)への出演で脚光を浴びていた人物なのだ。
同作で演じたアギレラは「デッドマンズ」という敵組織の女王で、世界の滅亡を目論む悪役。しかし、のちに改心したことで仮面ライダーアギレラに変身し、己の贖罪と正義のために戦う……という重要な役どころだった。
『仮面ライダー』シリーズでは、生身の女性キャラクターが悪の組織で首領を務めるのは珍しい。
そして10月から公開されているマクドナルド「サムライマック」の新CMにも、視聴者の注目を浴びている人物がいる。「櫻坂46」2期生メンバー・藤吉夏鈴だ。
同CMは、侍に扮した堺雅人が社会に流されて生きる大人たちにエールを送り、1人の女性がそれに呼応して群衆を切り拓いて走り出すという内容。その女性こそが藤吉の演じている役柄で、スタイリッシュなグレーのスーツ姿と、愁いを帯びた瞳でカメラを見つめる視線にドキッとさせられる。
藤吉が抜擢された背景には、CMプランナー・澤本嘉光氏の意向があり、「櫻坂46」のライブやMVで見せた表現力が決め手となったことがインタビューで明かされていた。実際に藤吉の演技力はかねてより定評があったため、ファンたちにも納得の人選だっただろう。
とくにファンのあいだで有名なのが、「偶然の答え」のMVで見せた迫真の演技力。そこで藤吉は同性に恋をした女の子を演じているのだが、その表情からは葛藤や切ない気持ちが痛いほど伝わってくる。MV終盤で見せた“泣きの演技”は必見と言ってもいい。
意外な才能の卵と出会うことができるテレビCM。たまにはじっくり映像を眺めて、次なるスター候補を探してみてほしい。
【あわせて読む】映画『ドラえもん』で“歌姫”役に抜擢された女優・芳根京子、歌唱力のポテンシャルとは