吉岡里帆&永山瑛太主演ドラマ『時をかけるな、恋人たち』(フジテレビ)の第6話が11月14日(火)に放送された。

【写真】第二章がスタート、『トキコイ』第6話場面カット【6点】

路上ミュージシャンに恋をした男(第1話)、駆け落ちしてきた女性教師と生徒(第2話)、令和のホストに熱を入れ上げた女性(第3話)、売れないピン芸人と漫才コンビを組んでしまう小説家(第4話)、今は亡き妻に会いたいと願う夫(第5話)。
違法タイムトラベラーを取り締まる特命を受け、抜群の“辻褄合わせ”スキルで廻(吉岡里帆)は次々に事件をこなしていく。

このパターンがドラマのテンプレと思いきや、今回のエピソードでは、翔(永山瑛太)との駆け落ちを決意して40年前の1983年にタイムスリップ。初めて過去へ向かうストーリーが描かれることになった。実質的な第二章の幕開けといっていいだろう。(以下、放送されたドラマのネタバレを含みます)

40年前の海でハシャギまくる2人の前に、すっかり怒り心頭のタイムパトロール隊員・天野(伊藤万理華)が現れる。自分たちの居場所があっさりと見つかったことに驚きを隠せない廻と翔だが、聞けば書き置きが残されていたのだという。
もちろん2人には心当たりがないのだが、このあたりは第7話以降の重要な伏線になりそうだ。

他の隊員たちにバレる前に、2023年に帰ろうと説得する天野。そんな彼らの前に軽薄な中年男性が現れ、天野をナンパする。なんとその正体は、廻の父・卓(村上淳)だった。

実はこの日は、父と母・凪(森カンナ)がビーチで偶然出くわし、結婚するキッカケとなる運命の日。だが天野を絶賛ナンパ中の卓の姿を見てしまったら、結婚どころではない。
そうなると時間のパラドックスが生まれてしまい、廻はこの世に誕生しないことになってしまう。自分をこの世に存在させるため、父と母を巻き込んで奔走する姿は、完全に映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)的展開だ。

捻り出したのは、卓には10分前にタイムスリップしてもらい、ナンパが見つかる前に凪の前に現れて、何とかその場を切り抜けるというバクチ的作戦。どうにかこうにか、辻褄を合わせることに成功する。同一時間の世界線に同一人物がいるのって、どうなんだ?という気もするが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でもマーティ・マクフライが超至近距離で自分を眺めるシーンもあったから、たぶんそれ自体は問題ないのだろう。

最後には、母親もタイムトラベルでビーチに向かったことが明かされる。
廻は自分自身の辻褄わせによって生まれた子供だったのだ(それが彼女の名前の由来にもなっている)。となると廻のこれまでの人生は、彼女が歴史に介入した結果だったのか?何ともアタマが破裂しそうな展開だが、おそらく次回以降は彼女のこれまでの人生を観察する話になっていくことだろう。

第3話では、初恋相手だった諸星(ラランド・ニシダ)から「あの時手紙くれたやろ?」と、渡していないラブレターについて言及する場面があった。その理由もきっと明かされるはず。『時をかけるな、恋人たち』は伏線回収モードに突入した。

引き続き、第7話以降の<恋の超展開>に超期待であります!

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