【別カット3点】JUJU『東京』、クラムボン『幸せ願う彼方から』ほか泣けるMV
まずペットを家族に迎えた人におすすめしたいのが、シンガーソングライター・優里が歌う『レオ』のMV。同楽曲は彼の1stアルバム『壱』に収録された楽曲で、愛犬から飼い主への思いを“犬目線”で歌った歌詞が話題となった。過去に『ラヴィット!』や『この歌詞が刺さった!グッとフレーズ』(いずれもTBS系)などの番組で紹介されているので、耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。
そんな同楽曲のMVは、愛犬と飼い主の絆を描いた映像作品。子どもの頃に愛犬と出会い、高校生となり、大人になって結婚する女性の半生が、ホームビデオのような映像で描写されていく。
『レオ』のMVは愛犬家だけでなく、さまざまなペットを飼っている人々の心に響き、YouTube公式チャンネルでの再生数は12月9日時点で約4700万再生に達する勢い。また歌詞の字体の変化で女性の成長を表現する細かい演出なども、映像作品としての魅力を引き立てている。
お次は、2018年に発売されたJUJUの36th Single『東京』。“東京”というタイトルの曲は大体名曲という説もあるが、JUJUの『東京』も例に漏れず名曲だ。そして同楽曲のMVは、父と娘の別離を描いた物語。娘は父と対立して家を飛び出し上京するが、その矢先に父が病で入院してしまう。
ちなみにこのMVの主演女優や監督、プランナーは、みな若くして父親を亡くす経験をしていたという。楽曲自体は一見、男女の悲恋をテーマにしたような歌詞なのだが、父と娘の物語として再解釈することで、新たな意味が加わっている印象だ。
泣けるかどうかは人によるかもしれないが、心が動かされるという意味では銀杏BOYZの『ボーイズ・オン・ザ・ラン』も感動のMVと言えるだろう。街の人たちがひたすら将来について語るMVとなっており、正直なところ最初の方は「なんだこれ?」と思う人もいるかもしれない。しかし映像を見ていくうちに、なぜかだんだんと夢を語る男たちがかっこよく見えてくるから不思議だ。
一方、Every Little Thingの『恋文』も、泣けるMVとして有名。決して特別ではない“とある家族”の結婚式を家族ムービーのようなテイストで描いたMVだが、どこか哀愁が漂う花嫁の父親の姿や表情が真に迫っており、涙をそそられる。
またクラムボンの『幸せ願う彼方から』も、泣ける鉄板作品と言っても過言ではない。このMVの監督を務めたのは、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』などで有名な行定勲監督で、亡くなった母のためにお誕生日会を準備する父と娘が描かれている。
ちなみに同楽曲はカバー曲であり、元はアニメ『らき☆すた』のキャラクターソングだった。アニメの内容を知っているとMVの内容も納得で、行定監督の原曲へのリスペクトが感じられるだろう。
そのほか最近では、ザ・ビートルズ“最後の新曲”として知られる『Now And Then』のMVが泣けると話題に。ポール・マッカートニーとリンゴ・スターが、今は亡きジョン・レノンやジョージ・ハリスンと一緒に“4人”でレコーディングしているような映像で、かつてビートルズに熱狂した多くのファンを感動させた。
最近ではYouTubeの公式チャンネルで、MVが無料配信されることも多くなった。いずれもほんの数分で終わる短編映像作品だが、その短い時間のなかで、あなたの人生を変えるような出会いが起きるかもしれない。
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