TBS系「日曜劇場」で放送されているテレビドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)。本作は音楽を通して父と娘が絆と人生を再生させていくという内容の作品になっており、主演は西島秀俊が務めている。
1月14日(日)に放送された第1話では、夏目俊平(西島秀俊)の過去と現在について描かれた。(以下、これまで放送されたドラマのネタバレを含みます)

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20代の頃から海外で活動し、数々の有名オーケストラと共演してきた才能ある指揮者の俊平。大好きな音楽に対して常に情熱的に向き合っているが、音楽以外は何もできない超マイペースかつ天然な男である。そんな俊平は5年前のある日、オーストリア・ウィーンでオーケストラを指揮していた。同じとき、娘の響(芦田愛菜)はコンクールを抜け出して事故に遭ってしまう。妻の志帆(石田ゆり子)からの電話で響の事故の知らせを聞くが、そのまま指揮を行う俊平。
しかし俊平はこの指揮を最後に、指揮者を辞めてしまう。

5年後、俊平だけウィーンに残っており、家族は日本で暮らしていた。ある日、絶縁状態だった志帆から5年ぶりに電話が来て、日本で子どもたちの面倒を見てほしいと頼まれる。俊平は仕方なく引き受け、20年ぶりに日本へ帰国。5年ぶりに娘の響と息子の海(大西利空)と再会するが、海は喜ぶ一方で響は目も合わせようとしない。そこから親子3人の気まずい共同生活が始まる。


帰国した翌朝、俊平のもとに古谷(玉山鉄二)がやってくる。晴見市役所観光課で勤務しながら、晴見フィルの団長を務めている古谷。古谷は俊平に晴見フィルの指揮者を依頼するが、俊平は引退していることを理由に断ってしまう。しかし練習を見学するうちに、徐々にオーケストラのメンバーにアドバイスをするようになる俊平。そんな中、市議会では3ヶ月後にオーケストラを廃団させることが決定した。俊平は最初乗り気ではなかったが、オーケストラのために定期演奏会で指揮することを決意。
その後、定期演奏会は大成功に終わる。終了後団長の古谷が帰宅すると、そこにはフランスに行っているはずの志帆の姿があった。

本作は金曜ドラマ『凪のお暇』や『妻、小学生になる。』などを手掛けた大島里美によるオリジナルストーリー。劇伴は『テセウスの船』や『日本沈没―希望のひと―』をはじめ、多くの作品の劇伴を手掛けた菅野祐悟が担当している。オーケストラを監修するのは、東京音楽大学の教授であり、日本クラシック界を牽引している世界的指揮者の広上淳一。
オーケストラの演奏部分は東京音楽大学が全面バックアップしている。

本作は音楽を通して、父と娘が絆と人生を再生させていくヒューマンドラマだ。タイトルにある「アパッシオナート」とは、情熱的という意味の音楽用語である。音楽や人間関係をはじめ、見どころ満載の本作。第1話の「フランスに行っているはずの志帆が古谷の自宅にいる」という予想外の展開が、早速SNS上で話題を呼んでいる。音楽以外は何もできない俊平が、どのように娘の響と向き合っていくのか。
そして5年前の事故によって俊平が指揮者を辞めてしまい、響が今も俊平を許していないのは何故なのか。1月21日(日)に放送される第2話を楽しみに待とう。

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