──今年の全国ツアーは宮城県からスタートでした。宮城でのライブは2年ぶりになります。
石森 「真っ白なものは汚したくなる」のツアーですよね。メンバーみんなが牛タンを食べて、喜んでくれたのを覚えてます。まぁ、今回もなんですけど(笑)。当時、「また次も宮城に来られるように頑張らなきゃね」って同じ宮城出身の(守屋)茜と話していたから、ライブでは異常に緊張したのを覚えています。
──今回のツアーで宮城公演があると聞いたときはどう思いましたか?
石森 「わー!」っていう気持ちになって思わず拍手しちゃいました(笑)。欅坂46が地方に行く機会はあまり多くないので、そこに宮城が入っていることと、自分の地元がツアーの初日公演ということがうれしくて。メンバーみんなも「宮城が大好き」と言ってくれるので、私も鼻が高くなります(笑)。
──2年前の宮城公演と比べて何か違いはありましたか?
石森 全然違いました! 今回はいい意味でリラックスできました。パフォーマンスを純粋に観てほしいという気持ちが強かったので、あまり緊張しなかったです。
──公演日前日にはセンターである平手友梨奈さんが怪我で参加できないという発表もありましたが、不安はありませんでしたか?
石森 多分、2年前だったら不安になっていたと思います。だけど、今回は逆に自分たちの力をファンの皆さんに見せるんだ! っていう強い気持ちになれました。
──そんな今回の公演は今まで以上に演出が多彩で、特に檻の中でのパフォーマンスには驚かされました。
石森 私、檻に何回も手が当たってました(笑)。でも、あの窮屈な空間でみんなが踊っているからこそ「脱出したい」という感じがお客さんにも伝わったらいいなと。それと、欅坂46のパフォーマンスは今までも考えさせられることが多かったんですが、今回はストーリー仕立てになっていて、より考えさせられる内容だったと思います。
──グラビア撮影では、スペシャルゲストとして石森さんの愛犬・レディちゃんと共演しました!
石森 久々に会ったら昔よりも太っちゃっていたので、すごく不安でした(笑)。でも、カメラが嫌いなのに大人しく頑張ってくれたり、やっぱり可愛いなって。ツアーで宮城に来られるだけでうれしいのに、宮城で撮影できて、しかもレディと一緒。本当に夢のような時間でした。
──今は宮城を離れて生活していますが、レディちゃんは恋しいですか?
石森 はい。もう本当に可愛いんですよ! いつも尻尾を振り回して玄関まで迎えに来てくれるんです。
──そもそも石森さんがアイドルを目指したきっかけは東日本大震災で被災したときに、アイドルに勇気づけられて、自分もそうなりたいと思ったからそうですね。
石森 はい。あの出来事がなければ動物愛護やアイドルにも興味を持っていなかったかもしれません。でも、被災後でまだ交通機関も整っていないときに来てくれて、ライブする姿を観たら「自分もこういう存在になったら、もっと人助けとかができるんじゃないかな」と思ったんです。
──欅坂46のオーディションのとき、家族はどんな反応でしたか?
石森 みんな「頑張って」と応援してくれました。
──レディちゃん含めて、石森さんにとって家族は心強い存在ですね。
石森 家族はみんな明るい性格なので、私が落ち込んでいるときはいつも助けられます。家族のグループLINEがあって、私が連絡取れなくなると心配して電話してきてくれるんです、「大丈夫?」って。
──支えられていますね。
石森 はい。私も家族の幸せを願っているけど、家族もそれ以上に私のことを思っていてくれる。私のことを一番信じてくれている人たちなので、これからも大切にしたいなって思います。
──地元・宮城県を愛する石森さんですが、今年3月には東北楽天ゴールデンイーグルスを応援する女性ファン「イーグルスガール」のイメージキャラクターに就任。宮城でのお仕事も増えてきました。子供の頃に観たアイドルに近づいてきてるのではないでしょうか。
石森 自分の中では憧れていた自分にはまだまだ遠いなって思っていて。でも、東北楽天ゴールデンイーグルスさんみたいに地元の方が私たちのことを見てくださっているのはとても心強いので、その繋がりを大切して、少しずつ地元・宮城に恩返しできたらと思っています。
──今後、宮城県でやってみたいことなどありますか?
石森 やっぱり欅坂46というグループで活動しているからみんなでまたライブをしたいです! 地元の人はもちろん、他の地域からも人が来てくれて「仙台っていい場所だね」って言ってくれるのがうれしくて。ライブだけじゃなくて、それに繋がるようなこともみんなでやりたいです。“ケヤキ”並木もあって、“欅”坂46にはピッタリの街だと思います!
▽石森虹花(いしもり・にじか)
1997年5月7日生まれ、宮城県出身。162センチ。A型。1期生。ニックネームは「にじか」。