昨年、『ゴッドタン』(テレビ東京)の企画「第2の松丸オーディション」で、芸人さながらのお笑いスキルを発揮して見事に優勝、一躍脚光を浴びたたけうちほのか。今やバラエティに引っ張りだことなった彼女だが、それまではインスタグラマー兼モデルとして順調なスタートを切ったものの、間もなく芸能活動は低迷して、児童指導員としての道も考えた。
そんな状況を一変させた、『ゴッドタン』への思いを語る(前後編の後編)。>>前編は下の関連記事からご覧ください。

【写真】『ゴッドタン』でブレイク・たけうちほのかの撮り下ろしカット【4点】

──『ゴッドタン』は出演する前から見ていたんですか?

たけうち 大好きな番組で、過去の放送もDVDを借りて見ていました。もともと劇団ひとりさんが大好きで、『リチャードホール』(フジテレビ)も見ていましたし、おぎやはぎさんのラジオも聴いていました。

──では『ゴッドタン』で女性タレントが、どういう役割を与えられるかは理解していたんですね。

たけうち もちろんです! たくさんの女性タレントさんやグラビアアイドルさんが体を張ってきたじゃないですか。
「ここに私が入ったら目立てるはずだ」という自信もありました(笑)。

──それまでバラエティのオーディションを受けた経験はあったんですか?

たけうち 『ゴッドタン』が初めてです。ただ初めて出たのは、「マジギライ1/5」のダイアンさん回(2021年10月17日)だったんです。ダイアンさんのことは、ある程度知っていたんですけど、さらにラジオを聴きまくって、つっかかれるところを探して。ケンカ口調には自信があったので、オーディションから全開で臨みました。

──なぜケンカ口調に自信があったんですか。


たけうち もともと男っぽい性格だし、地元でも口の悪いグループにいたので(笑)。

──オーディションから手ごたえは感じていたんですか?

たけうち かなり手ごたえはありました。部屋に入った瞬間、そこに立っているスタッフさんを罵るというオーディションだったんですけど、「コンコン。失礼します。おめーよ!」みたいな(笑)。私よりも順番が先だった人の声が聞こえていたのもあって、これは通ったなと思いました。


──本番はいかがでしたか。

たけうち ヤバかったですね。あまり緊張しないタイプなんですけど、『ゴッドタン』の収録は本当に緊張して。私一人じゃなく、他にも女の子がいるから戦場だし、その中で爪痕を残さないといけない。プラス憧れの芸人さんがいて、話を振られたら返さないといけない。もう汗でビショビショでした。
でもダイアンさんとマジでケンカして、収録後に「気持ちいい!」ってなって、そこからバラエティの火がつきました。ただ、それから「第2の松丸オーディション」(2023年4月2日)まで期間が空いたので、おそらくメンバーさんもスタッフさんも私が出演したことは忘れていたと思います。

──「第2の松丸オーディション」もオーディションですか?

たけうち そうです。そのときもアンケートで書いた「最近ムカついたエピソード」を即興で喋るみたいなオーディションでした。

──本番でもエピソードトークの仕上がりは素晴らしかったです。

たけうち ずっと『ゴッドタン』を見ていたので、こういう切り返しがいいのかなとか、ここの発言が使われるんだろうなみたいなのは何となく計算していました。
当日は「第2の松丸オーディション」で結果を出せなかったら、児童指導員一本に絞ろうという覚悟で臨みました。

──『ゴッドタン』って絶対に展開が逸脱していくじゃないですか。自分の思っていた展開とは違う方向に行っているなとは感じませんでしたか?

たけうち 完全に思ってない方向に行きました。プチ整形したことも、お兄ちゃんのことも言うつもりはなかったですしね。でもがむしゃらだったので、良い返しができたなと思いました。

──「変なおじさんダンスバトル」では、松丸アナに引けを取らないぐらい全力で取り組んでいる姿が衝撃でした。


たけうち あれは天性のものですね。特に練習もしなかったですし、完全に降りてきました。ただ「変なおじさんダンスバトル」まで残れたら、絶対に勝てる自信はありました。自分の動きに勝てる人はいないと思っていたので(笑)。小学校のときから、家族を笑わせるために、おちゃらけた変な動きをしていたんですよ。それが活きましたね。ドリフも大好きでしたし。

──放送後の反響はいかがでしたか。

たけうち すごかったです。放送直後にゴールデンのオファーもありましたし、『天才たちのドッキリ 叡智のムダ使い』(TBS)という番組で、憧れだったドッキリにもかけられました。家族からも、「ついに竹内家の主役が来たね」みたいな(笑)。いつも家族内では私がムードメーカーなんですけど、芸能界ではお兄ちゃんが主役みたいになっていますからね。

──生活は一変しましたか?

たけうち 日々の生活がガラッと変わったりはしてないですけど、街で気づかれることが増えましたし、それまで「竹内涼真の妹」だったのが、「たけうちほのかちゃんだ!」と名前を呼ばれるようになりました。お兄ちゃんも、「たけうちほのかのお兄ちゃんだ」って言われることもあるらしいです。

──『ゴッドタン』の昨年7月16日放送回では、タイトルに「たけうちほのかをちゃんと知ってんのか!」という冠まで付きました。

たけうち うれし過ぎて、タイトルをスクショしまくって、待ち受けにしていました。スタッフの方が、私のために「企画を書く」って言ってくれたので、夢みたいな話でしたし、これからも『ゴッドタン』に出続けたいですね。

──昨年は『週刊プレイボーイ』(集英社)のグラビアも飾りました。

たけうち グラビアってキャラじゃなかったんですけど楽しかったです。実は『週プレ』さんは過去に試し撮りをしていただいたんですが、そのまま連絡がなかったみたいで(笑)。グラビアを飾ることができたのも『ゴッドタン』効果です。

──水着に抵抗はなかったんですか?

たけうち 下着ブランドの撮影を経験したこともあったので恥ずかしいとかはなかったですね。普段は汚れ芸をしていても、綺麗に撮ってくださるのがうれしかったです。

──テレビ朝日公式YouTube『動画、はじめてみました』に出演した際は、約4年前に交際していて半同棲状態だった元俳優の元カレと再会していて、恋愛まで切り売りする度胸もすごいなと思いました。

たけうち 冷静に考えたらヤバいと思ったんですけど、失うものもないので、元カレも出しちゃおうかなと思って(笑)。今は一般人ですし、フラれたのは私のほうだから大丈夫かなと。現役のタレントが、元カレを出すのって、めちゃくちゃ面白いじゃないですか。しかも顔出しで。元カレは本当に優しい人なので、「ほのちゃんのためなら出るよ」と言ってくれて。一応女の子なので、さすがに元カレと4年ぶりに会うのは照れましたけどね。

──今後の目標をお聞かせください。

たけうち もっとテレビに出まくりたいですし、またラジオもやりたいです。休みなんていらないので、たくさんお仕事をして、モテたいし、お金も欲しい! ただ、あまり前面に「売れたい!」が出ちゃうと力み過ぎてしまうので、『ゴッドタン』以外はフラットにやっていきたいです。

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