TikTokで『わたしの一番かわいいところ』がバズるやいなや、昨年「第65回輝く!日本レコード大賞」で最優秀新人賞を獲得。今年5月には日本武道館でのワンマンライブ2DAYSを控えるFRUITS ZIPPER。
そんなFRUITS ZIPPERのメンバーである櫻井優衣が2月20日に1st写真集『YUi』(光文社)を発売した。昨年でデビュー10周年を迎えた彼女のこれまでの道のりを聞いた。

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──さて、櫻井さんは昨年10月にアイドルデビュー10周年を迎えました。この10年間、決して平坦な道のりではなかったと思うのですが、振り返ってみていかがですか?

櫻井 この10年間いろいろありましたけど、総じて「楽しかったな」と思っています。こうして写真集を発売させていただいたり、今この活動に幸せを感じているんですけど、ここへたどり着くにはこの10年が私には絶対に必要だった。「ちょっと遠回りしたんじゃない?」って言ってくれる人もいるけど、私にとっては遠回りでも近道でもなくて。成長できたし、成長を楽しむこともできたので、自分にとっては大切な10年間でした。

──櫻井さんのX(旧Twitter)を見ていたら、先日10年前の写真を引用ポストし「メイクも美容も興味なくて」と当時を振り返っていましたよね。

櫻井 そうなんです。13歳の時に芸能活動を始めたんですけど、その頃はスポーツっ子だったので、美容には全然興味がなかったしメイクにこだわりもなく、可愛くなることへの執着を持ったことすらありませんでした。でもアイドルになると周りの子が可愛すぎて、自分もやらざるを得ない状況になってしまって(笑)。そこから研究を始めたのが今につながっていると思いますね。
もちろん今も研究を続けています。

──アイドルとして「可愛くなろう」と10年努力してきたのが、今まさに結実してきたわけですね。

櫻井 自分なりに、めっちゃ頑張りました! 最近は、「10年頑張って努力してきた」と胸を張ってもいいのかな、と思うようになっていて。いろんな方に支えられ、いろんなお仕事をさせていただけるようになり、ようやく「自分のことを認めてあげてもいいかな」と少しずつ思えるようになりました。

──ということは、今までは自分を認めることができなかった?

櫻井 はい。自分を認められなかったし、自信を持ったことは一度もありませんでした。自信がないからこそ「やらなきゃ!」と頑張ってきたんです。そして最近はFRUITS ZIPPERとして、夢に描いていたことがどんどん叶っていく状況になりました。だからこそ今は「叶えた夢を自信に変えていこう!」と前向きに考えるようにしています。

──櫻井さんにとって、FRUITS ZIPPERへの加入は大きな転機だったと思います。昨年末の「日本レコード大賞」で最優秀新人賞に選ばれるなど、ブレイクしている今の状況をどう捉えていますか?

櫻井 素直にうれしいです。ただやっぱり驚きが大きいですね。
私は10周年ですけどグループとしてはまだ2年も経っていないので、「何事!?」と不思議な感覚で。ありがたいことに音楽番組に出演する機会もいただいているんですけど、毎回すごく緊張して、いつの間にか収録が終わっています(苦笑)。

──FRUITS ZIPPERは5月18・19日に日本武道館でのライブも控えています。

櫻井 これも本当に驚きです。FRUITS ZIPPERのファンの皆さんに楽しんでもらえるライブにすることはもちろん、私には昔から応援してくださっているファンの方もいるので、その方たちへの感謝の気持ちも胸にパフォーマンスしたいです。誰一人置いてけぼりにせず、常に近くに感じてもらえるようにしたいなと最近すごく思います。

──先ほども「私にとって絶対に必要な10年だった」とおっしゃっていましたし、10年分の感謝はとても大きいものですよね。

櫻井 はい。今でこそ当たり前に衣装が用意されていますけど、昔は自分で買いに行ったり母に縫ってもらったりしていて。そういう時期が自分にあったことを絶対に忘れちゃダメだと思っています。それこそお客さんが1人もいないステージに立ったこともあるし、ステージも何もない普通の公園でライブをしたこともあるし、そういう思い出がいっぱいあるんですよ。

ファンの方がいてくれるのって、当たり前じゃない。
だから感謝は絶対に忘れたくないです。いい意味で、昔のまま変わらない自分でいることは大事だと思っています。今回の写真集だって、「見たい、買いたい」と思ってくださる方がいなければ実現しなかったことですから。これからも一つ一つのことに感謝をしていきたいです。

──では最後に、櫻井さんが今描いているこれからの夢について教えてください。

櫻井 まずはグループで、国民的アイドルになれるようにみんなで頑張りたいです。アリーナ公演を当たり前にできるくらい、日本を代表するアイドルになりたい! あと、プロデューサーの木村ミサさんから「アイドルの子から憧れられるアイドルを目標にしてみたら」とアドバイスをいただき頑張っているので、それをちゃんと具現化させたくて。ソロでも武道館に立てるくらいのアイドルを目指してこれからも進んでいきます!

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