佐久間宣行が企画・出演・プロデュースを行うYouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」では、バラエティ界の未来を担う逸材が次々発見されてきた。そこで新たに脚光を浴びているのが、福留光帆という女性タレント。
現在20歳の元アイドルという至って普通の経歴をもつ彼女だが、異常なほどに“大喜利が強い”のだ。

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まず発端となったのは、3月2日に同チャンネルに投稿された動画だった。これはニセ番組のゲストとして招かれた福留をターゲットに、アルコ&ピースの平子祐希が“5Gがないと自信がなくて大喜利できない”というドッキリを仕掛けていく……ものになる予定だった。

実際に動画中盤までは、平子が5G環境を求めてディレクターに駄々をこねる様子が映し出されていたのだが、その後試しに大喜利をやってみるという流れで異変が起きる。「『池の水抜いてみた』みたいなタイトルのクソ番組教えてください」とお題を振られた福留の口から、「おじいちゃんのおヘソ掃除してみた」という絶妙な回答がノータイムで飛び出したのだ。その後も無茶ぶりめいた大喜利を見事に打ち返していき、アルコ&ピースの2人と別室でモニターしていた佐久間を驚愕させていった。


さらに大喜利だけで終わらず、フリートークの流れになった際にはお守りとして「推しの舟券」を持ち歩いているという強いエピソードを披露。バッグから取り出したスマートフォンの裏側には、ボートレーサー・毒島誠選手の舟券が実際に忍ばせてあり、その魅力について「綺麗なレースですね」「あとまくり差しが上手くて、ピット離れがすごく上手なので……」と、ハタチとは思えない“ガチ”競艇トークをつらつらと語っていった。

あまりにゲストのキャラクターが強すぎて、本筋の企画がどうでもよくなってしまう……。そんな前代未聞の“事故”が起きた動画に、ネット上では公開直後から大きな反響が上がっている。

仕掛け人の佐久間にとっても思わぬ収穫だったらしく、3月6日深夜の『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)では、「YouTubeで逸材を見つけたんですよ」と切り出し、福留の大喜利力とキャラクターを絶賛しつつ、「お前何で売れてないんだよ」と素朴な疑問を漏らしていた。ちなみに動画の収録中、平子はインパルスの板倉俊之が裏で福留を操り、自分たちに“逆ドッキリ”を仕掛けているのではないかと疑っていたという。


今までほぼ日の目を浴びてこなかった福留だが、それもそのはず。彼女がAKB48に加入したのは2019年で、活動期間がコロナ禍と重なっていたためメディアに露出する機会が少なかった。さらに2022年にグループを卒業してからは“ほぼニート”状態だったそうだ。当然、大喜利の経験もほとんどなかったという。

大喜利ができる理由について、福留本人は尼崎出身であることを答えていたが、いくらダウンタウンを生んだお笑いの聖地といっても無理があるだろう。必要以上の愛想笑いを浮かべず、ポーカーフェイスで淡々とセンス系の回答を繰り出していく姿には、天性の何かを感じざるを得ない。


ただ、ボートレースの知識については祖父と父の影響らしく、お給料をレースにつぎこむ“勝負師”の血も受け継いでいるようだ。自身のYouTubeチャンネルでは、競艇場でマニアックなトークを披露しながらレースを予想する動画も上げている。

また「佐久間宣行のNOBROCK TV」では、福留の大喜利が偶然ではなく、本当に面白かったのかどうかを再検証する企画を実施。3月13日投稿の動画にて、トンツカタンの森本晋太郎とのガチ大喜利対決が繰り広げられた。

そこでも福留は「“このゾンビモテようとしてるな”なぜそう思った」というお題に、「服がSTUSSY」と即答するなど、冴えた回答を連発。森本を圧倒するだけでなく、回答のダメ出しを行う一幕すらあった。


さらには大喜利の回答として、文字ではなく“絵”で勝負する高度なパターンも披露し、「アイドルで“絵”で行く人初めて見た」と佐久間を驚かせていた。

ほかにもボートレースに絡めたネタを盛り込んだり、フリートークで「AKB時代にハブられた」という絶妙な話を持ってきたりと、爪痕を量産。最終的に佐久間は「あなたはすぐ千鳥と絡んでください」「大スターになれます」と太鼓判を押していた。

なお、大喜利力がある女性タレントといえば、同じ元アイドルの渋谷凪咲のことを思い浮かべる人も多いだろう。今のバラエティ業界で大ブレイクしている筆頭だが、福留が新たな才能の原石として“ポスト渋谷凪咲”の座を射止める日も、そう遠くはないのかもしれない。

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