──田村さんは東京ドーム公演のMCで「この公演には色んな想いがある」と仰っていました。一体どんな想いがあったのでしょうか?
田村 ドーム公演はリハ期間も限られていて、それに加えてダンスや立ち位置など覚えなきゃいけないものがたくさんあったので頭がいっぱいいっぱいだったんです。それに、ライブ前に9thシングルの選抜発表があって、選抜に選んでいただいているのに上手くパフォーマンスをできる自信がなくて。
──田村さんはドーム公演直後のブログ(9月21日投稿記事)でも「初めての感情にたくさん出会った」と書いていましたね。
田村 初めて欅坂46としてステージに立ったときももちろん不安だったし、むしろ自信を持ってステージに立てたライブの方が少ないんですけど、今回はそれとはまた違うプレッシャーや不安がありました。自分だけの問題じゃなくて欅坂46としてできない自分を見られるのが怖かったです。
──久々の『不協和音』で、しかも「僕は嫌だ」というパートも任されてプレッシャーも大きかったと思います。
田村 もちろんあるんですけど、『不協和音』って自分の意思を曲げない曲じゃないですか。私は本当に真逆で、周りに流されますし、嫌なことは嫌だってあんまりハッキリ言えない性格なので上手く表現できるのかなと不安でした。私がこのパートを言って、皆さんに想いを届けられるかなって……。
──『不協和音』に参加することを知ったときはどう思いましたか?
田村 元々2期生でもパフォーマンスしてみたいって言うメンバーが多くいたので「ついにこの曲をやる日が来たんだ」と思ったのと、パフォーマンスメンバーに自分の名前を見つけて素直に楽しみでした。それに、ファンの方も喜んでくださるだろうなって。でも、そのときは長濱さんのパートのことはあまり意識していなくて、ふとしたときにメンバーから「『僕は嫌だ』のパートだね!」って言われてはぁっ! ってなりました(笑)。
──そんな『不協和音』を初めてパフォーマンスするにあたって、先輩メンバーからアドバイスをもらったりしましたか?
田村 私は人に悩みとか相談出来ないタイプなんです。でも初めてリハをしたときに平手さんが「大丈夫? 考え込んじゃってるよね?」って気づいてくださって。私はそんな雰囲気を出しているつもりは無かったし、誰にも相談していなかったので「あぁ、すごい見てくださっているんだな」と思いました。それに「不安なことがあったら何でも相談してね」って言ってくださって。だけど、私は本当に相談できないタイプなので連絡しないだろうなと思っていたんです。でも、リハで初めて『不協和音』を踊ったとき、何度踊ってもステージに立つことやあのパートを自分が叫ぶことが本当に怖くなってしまい平手さんに泣きながら連絡をしました。
このインタビューの続きは10月30日(水)発売の「月刊エンタメ」12月号に掲載。田村保乃だけでなく、地方公演で2曲のセンターを務めた上村莉菜も登場! 感動と熱狂の夏を振り返ります。
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