テレビ朝日で放送されているテレビドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)。4月30日(火)に放送された第4話では、野木真樹(亀梨和也)が西村奏(石原さとみ)に12年前の事故のことを話し、カオリの死の真相が明らかになった。
(以下、これまで放送されたドラマのネタバレを含みます)

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許されない禁断のキスをしてしまった真樹と奏。その翌日、真樹は自分が一体何をしたくて12年ぶりに帰ってきたのか、そしていつも居場所がなかった幼い頃に思いを馳せていた。真樹は3歳の頃、実の母が突然いなくなって以来、人を好きになるのが怖くなった。仕事優先の父・野木浩一郎(仲村トオル)や新しい母に反発し、家を出たい一心で長野の大学に進学。そこでかけがえのない仲間たちに出会い、初めて本気で奏のことを好きになった。自分の居場所を見つけたはずだったが、及川カオリ(田中みな実)の事故をきっかけに、その居場所はあっけなく消滅してしまった。


一方、恋人・奥田貴志(安藤政信)との結婚の話が進み始めた奏は、真樹との再会に心を揺さぶられていた。真樹との恋は過去のことだと自分に言い聞かせる奏。そんなある日、横浜地検に真樹がやって来る。奏はカオリが運転していた車のハンドルに真樹の指紋が残っていたことを疑問視し、真樹を問い詰める。すると真樹は、12年前に車の中で起こったことを語り始める。

カオリは車で猛スピードを出しており、真樹は必死にカオリを止めようとした。
その時、車のハンドルに真樹の指紋が付いてしまったのだ。真樹はカオリの暴走を止めることはできず、諦めてハンドルから手を離した。そしてカオリが自ら事故を起こしたというのが、カオリの死の真相だったのである。

今回の放送では、カオリの死の真相が明らかになった。真樹はカオリの命を故意に奪ったわけではなかったが、車のハンドルから手を離してしまったことで、カオリは帰らぬ人となってしまった。カオリが亡くなってしまったのは残念なことだが、カオリの行動は度を過ぎていたのではないかと思う。
何としても真樹と奏の交際を辞めさせるため感情的になったり、真樹の父・浩一郎に会いに行って奏の父・辻英介(佐々木蔵之介)の死について問い詰めたりと、真樹がカオリの命を最後まで守ろうとしなかった気持ちは容易に想像できる。

カオリは真樹のことが本当に好きだったのかもしれないが、もっと真樹の気持ちを考慮すべきだったのではないだろうか。どれだけ相手を好きだとしても、相手に好きな人がいるのであれば、恋を成就させるのはかなり難しい。真樹と本当に付き合いたいのであれば、奏と別れるまで待って、ここぞというタイミングでアプローチすべきだったと思う。

ただ、カオリの気持ちも理解できる。就職活動は上手くいかず、好きな人は別の人と付き合っている。
当時のカオリにとっては、絶望的な状況だっただろう。しかし、恋愛や就職が人生の全てではない。恋人がいても不幸、就職できても毎日辛いという人は世の中に沢山いる。気持ちに寄り添って励ましてくれる人がいれば、カオリは死なずに済んだのかもしれない。

次回の放送では、環境エネルギー汚職事件の全貌が明らかになる。奏の父・英介はなぜ死ななければならなかったのか。
そして、想像を絶するほどの過酷な真実とは。5月7日(火)に放送される第5話を楽しみに待とう。

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