【写真】『ビリオン×スクール』出演、上坂樹里の撮りおろしカット【10点】
──上坂さんは俳優業のほかにファッション誌『Seventeen』で3年前から専属モデルを務めています。
上坂 『Seventeen』のオーディションは過去3回落ちていて、4回目でようやく合格したんです。なのでそのときは夢が叶った気持ちで一杯でした。といっても、幼い頃から洋服に興味があったわけではなくて……。
──そうなんですか?
上坂 でも小学生のときに母が買っていたファッション誌を見て、可愛い洋服を着るモデルさんたちが、すごくキラキラして見えて衝撃を受けたんです。芸能のお仕事になんとなく興味があったタイミングでそういうモデルの世界を知って、私もこんな風に可愛いファッションが着られるのかな、とオーディションを受けました。
だからオーディションに受かった後もキラキラとした気持ちでお仕事をしていました。でも最近は後輩が増えてきて、責任感を持たないといけないなと、気を引き締めています。
──どんなときに責任感を感じるのでしょうか?
上坂 今までは私も先輩に引っ張ってもらっていて、間近で見てポージングや表情の作り方を学んできました。直接教わってきた経験もありますが、背中を見て学んできたことの方がはるかに多かったんです。だから私もそういう姿を見せないと、と思っています。
──中でも、一番憧れのモデルさんを挙げるとしたら?
上坂 桜田ひよりさんです! 一緒の現場になったときはもう目を皿にして桜田さんの立ち振る舞いを見習っていました(笑)。
──どんなことがあったんですか?
上坂 私たちはTシャツを着てステージに出るんですけど、リハーサルで桜田さんがTシャツの襟ぐりが大きく開かないように胸を押さえてお辞儀するやり方を1人ひとりに教えてくれたんです。私はそんな細かなところまで気が回っていなかったので、周りのことをとてもよく見てくれている方なんだなと思って、とても尊敬しています。
──モデルやドラマの現場で気づいた、上坂さんの強みとは何でしょう?
上坂 うーん……ヘアメイクさんは「髪型が変わるだけで印象がガラっと変わる」と褒めてくれます。印象が変わるということは、どんな役にも染まれるということだと思いますし、作品ごとにいかに新しい一面を見せていくかを考えていきたいです。
あとは友達からギャップがあるとも言われます。「第一印象は大人しそうだけど、一度仲良くなると、心を開いてよくしゃべる」とか。本好きでミステリーが好きなところとかは『ビリオン×スクール』でのひめ香のような、陰の要素につながっているのかもしれません。
──これから演じてみたい役はありますか?
上坂 実は100%明るい役って、まだ経験がないんです。普段の自分と全く違うんですけど(笑)、そういう役を演じてみたらどんな映像になるのかすごく興味があります。だから、コメディとかにも出て、皆さんを笑わせてみたいです!
(取材・文/大宮高史)
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