【画像】有村昆が選ぶ、2025年公開の注目映画
まずは邦画の期待作から。
年明けすぐに公開される『劇映画 孤独のグルメ』は、個人的には期待大ですね。主演の松重豊さんが、脚本と監督も担当しています。とはいえ、オジサンが独りで飯を食ってるだけの低予算のドラマがずっと続いていて、映画化までされるというのは、本当にすごいことだと思います。
テレビ東京はこういうドラマを作るのが上手いですよね。これが成功すれば、僕の大好きな『サ道』も映画化が狙えるかもしれないので、ぜひヒットしてほしいですね。
アニメだとヒット確実の定番シリーズもありますが、『ベルサイユのばら』も気になります。誕生50周年を記念して製作された新作アニメということですが、この映画を機に令和にベルばらブームが再来してほしいです。
あと、全く想像できないのが、『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』。
邦画の大作でいえば『国宝』。吉田修一さんの小説の映画化作品で、歌舞伎界を舞台にしたドラマなんですけど、ヤクザの家に生まれるも歌舞伎役者を目指す男を吉沢亮くん、そして歌舞伎の名門に生まれたプリンスの役を横浜流星くんが演じて、ふたりがライバル関係になっていくというお話です。
そして、妻夫木聡くんと広瀬すずさんが主演する、戦後の沖縄を描いた大友啓史監督の『宝島』も話題です。『国宝』と『宝島』、似たタイトルの作品が並ぶので、間違えないようにしてください。
洋画でいうと、すでにアメリカで大ヒットしている『ウィキッド ふたりの魔女』は注目作ですね。僕はミュージカル大好きなんで、これは期待しています。
「オズの魔法使い」につながる、ふたりの魔女の話なんですけど、ずっと舞台で上演されてきた名作だけに、どんなふうに映像化されているのかが気になります。
大作でいえば、『ミッションインポッシブル・ファイナルレコニング』がついにやってきます。前作『デッドレコニング』は、あまり評判が良くなかったですけど、ストーリー的にはいいところで「つづく」になってしまっているので、はやく観たいですね。
シリーズ第3弾となる『アバター ファイヤー・アンド・アッシュ』も公開予定です。アバターは、日本ではすでに飽きられているような感じもしますけど、さらに進化した映像美をみせてくれると思います。
あと2025年はディズニーが気合い入ってますね。すでに2024年末に『モアナと伝説の海2』と超実写版『ライオン・キング:ムファサ』が公開されてますが、2025年は『白雪姫』と『リロ&スティッチ』の実写版がラインアップされています。さらに『ズートピア2』『トロン:アレス』もありますが、ディズニー実写リメイクとシリーズものばかりというのがちょっと気になりますね。ピクサーは完全新作の『星つなぎのエリオ』が公開予定です。
最近のディズニーは、多様性を意識したような設定やキャスティングが増えていて、それが一部のファンから嫌悪されてきているんですよね。『白雪姫』の実写化作品は、そういった批判が集まってしまうかもしれません。
そんなディズニー傘下のマーベルですが、ここのところ作品数が多すぎて、誰もついていけない状況になってしまいました。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)としては、いまはフェーズ5の終盤あたりで、次のフェーズ6には『アベンジャーズ』が待機しており、そのラスボスとなるドクター・ドゥーム役にロバート・ダウニーJrがキャスティングされたことが話題になりました。
2025年のMCUは、2代目が活躍する『キャプテン・アメリカ ブレイブニューワールド』が公開されます。ハリソン・フォードがレッドハルクを演じるそうです。
そしてヴィランチームが活躍する『サンダーボルツ*』。それに何度目のリブートなのか覚えてないですが『ファンタスティック・フォー ファースト・ステップス』も待機しています。
アメコミ映画として対抗するDCコミックスですが、こちらはいったんユニバースが整理されました。そしてジェームズ・ガンを筆頭とする体制に仕切り直されて、新たな『スーパーマン』が公開されます。
DCは、危なくなってくると必ず救世主が現れるんですよね。『バットマンVSスーパーマン』でコケそうになった時に、『ワンダーウーマン』が大ヒットするとか。『スーサイド・スクワット』のジョーカーがいまいちだと思ったら、ホアキン・フェニックスの『ジョーカー』が出てきたり。いい意味で予測不能なので、あっと驚く作品を期待しちゃいますね。
そして、洋画・邦画を含めて勢いがあるのは、やっぱり配信系の作品です。特に日本のドラマはNetflixが独走していて、『地面師』『極悪女王』は大きな話題となりました。
2025年も豪華キャストが話題の『阿修羅のごとく』や、草彅剛さんが主演する『新幹線大爆破』などが配信されるので、見逃せないですね。
Netflixは、資金が潤沢というのもありますけど、やっぱり他のメディアがコンプライアンスでガチガチになってるところに、ある程度自由にモノ作りをしているというところが評価されていると思います。映画・ドラマだけでなく、バラエティ番組などもどんどん配信に移ってきてますから。
清水崇監督が話してましたけど、いまホラー映画はどんどん表現規制が厳しくなっていて、忖度したような自主規制も多くなっているから、R15でもマイルドにせざるを得ないそうです。
最近は多様性を意識して、他人の違う価値観を受け入れようという流れがあるじゃないですか。でもエロ、グロ、バイオレンスはメディアから排斥されていて、こういうジャンルが好きな人は尊重されてない。果たして、それが本当の多様性と言えるのかという問題がありますよね。
それとNetflixに期待したいのは、スキャンダルを起こして、業界からキャンセルされてしまった人たちの復活の場になることですよね。
テレビも映画もスポンサーに気を使って、いわくつきの人物を起用できない。でもNetflixの自社制作なら、そこのハードルは低いと思うんですよ。実際に、『地面師』のピエール瀧さんとか、『極悪女王』の唐田えりかさんは出演できたわけですから。
俳優だけでなく、お笑い芸人でもスポーツ選手、それに裏方のスタッフも含めて、やらかしたけど、才能のある人たちが思い切り表現できる場になってくれると面白いと思いますね。
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