【関連写真】松江市で距離を縮めたヒロイン・髙石あかりと夫役のトミー・バストウ【3点】
第113作目の連続テレビ小説『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツがモデル。外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとしたヘブンと共に「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた、名も無き人々の心の物語に光をあて代弁者として語り紡いだ夫婦の物語だ。
今回、松野トキ(髙石あかり)の父役に岡部たかし、母役に池脇千鶴、祖父役に小日向文世の出演が決定。これまで「ひよっこ」「なつぞら」「エール」「ブギウギ」「虎に翼」に出演してきた岡部たかしが演じるのは、トキの父・松野司之介。江藩の上級武士だったが、時代が明治になると収入がなくなり、苦しい貧乏暮らしを送る。お金の稼ぎ方が分からないながらに、愛する娘・トキと家族のために不器用ながらも奮闘する。
「ほんまもん」以来の朝ドラ出演となる池脇千鶴が演じるのは、トキの母 ・松野フミ。出雲大社の上官の家で育ち、出雲の神々の物語や生霊・死霊の話など目に見えないモノの話に詳しく、トキにもよく話を聞かせる。トキの話好きはフミ譲りで、トキの幸せを誰よりも願っている。時代の変化に戸惑いながらも、内職で家計を支えるしっかり者でトキと松野の男たちを優しく見つめる役どころだ。
そしてトキの祖父・松野勘右衛門を演じるのは、「まんてん」「まれ」ぶりの朝ドラ出演となる小日向文世。幕末をたくましく生き抜いた生粋の武士で、明治時代になってからもいざという時に異国からこの国を守るのは自分だと信じ、髷(まげ)を結い、剣の稽古を続ける“ラストサムライ”。
新たな出演者発表を受けて、髙石は「このような方々と、これから松野家の家族として、そして『ばけばけ』チームの家族として、約一年間ご一緒できることをとてもうれしく思います。いつも味方でいてくれるおじいちゃん、どこか抜けているけど松野家を陰で支えるお母さん、頼りないのになぜか憎めないお父さん。トキにとって、家族の存在はとても大きく、守ろうとする姿は、『使命』のようにも感じます。個性と笑いあふれる松野家の生活が楽しみで仕方ありません!」とコメントを寄せた。
▼岡部たかし コメント
大阪局制作の朝ドラに出演させていただくのは2度目となります。ありがたいことです。なじみのスタッフさんや呑処の皆さんに「おかえり!」と声をかけていただき感動しました。演じる司之介は誇り高きかっこいい男でありますが、時代の変化にあってその生き方は「ちゃんとせんかいっ!」と言いたくもなります。そんな司之介の葛藤やぐちゃぐちゃしたものを皆さまに楽しんでもらえるよう精進します。『ばけばけ』、ごひいきに。
▼池脇千鶴 コメント
20数年ぶりの朝ドラ。
▼小日向文世 コメント
10年ぶりに朝ドラに参加出来ることを嬉しく思っています。衣装合わせの時に丁髷(ちょんまげ)のかつらをかぶり、朝ドラで?っておかしくなりました。年号が明治に変わっても武士の魂を忘れず髷(まげ)を結い続け、主人公トキの祖父としてトキを可愛がり、幸せを願う松野勘右衛門という役に改めて愛着を感じています。『ばけばけ』の撮影が今からとても楽しみです。
▼制作統括・橋爪國臣 コメント
ふじきさんと長年一緒に活動してきた岡部さんは、ふじきさんの脚本を最も体現できる俳優として欠かせません。このドラマで、一番最初に決まったキャストが岡部さんです。しかも、ヒロインが決まる前に!迷うことなくお声掛けしました。『虎に翼』でヒロインの父・直言を演じた岡部さん。
母・フミは、個性豊かな松野家の面々を愛情で深く包み込み、でも、母としての業も心の奥に抱えている、それを演じられるのは、池脇さんしかいないと思いオファーしました。『ほんまもん』のヒロイン・山中木葉、ジョゼ、ジルバ…見るたびに全く違う池脇さんに感動してきました。池脇さんが今演じるフミがどのようなものになるのか、撮影が始まるのがとても楽しみです。
勘右衛門はただ厳しいだけではなく、心のなかに熱い思いと、そして、どこか可愛らしいところも併せ持っている人物です。先日、小日向さんと衣装合わせをした時に、着物に(まげ)姿で木刀を楽しそうに振る姿を見て、間違いない!と思いました。どんなに周りが変わっても、武士の魂とプライドを持ち続ける勘右衛門が、明治の世の中を生きていく姿を早く見たくてたまりません。
撮影開始まであと一か月。すばらしいキャストの皆さまとともに、良いドラマを制作できるよう、準備をしっかりと進めてまいります。
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