【写真】スーツとのギャップが大バズリした春原このみさんコスプレカット【7点】
――まず中学高校時代はどんな学生でしたか?
春原さん 全然目立たないタイプで本当に地味でした。そのうえオタクだったので、少し浮いた感じがあった気がします。小さい頃からアニメが大好きで、「『プリキュア』になりたい!」みたいな願望がありました。
――幼少期の頃の趣味や打ち込んでいたことはなんでしょう。
春原さん リカちゃん人形と遊んでいた記憶があります。でも外で遊ぶことも好きでした。小学校のときはサッカーや陸上など走ることが好きで、マラソン大会に出ることもありました。
――司会者を目指したのはいつ?
春原さん 大学生のときです。当時、放送サークルに入っていたのですが、女子アナやラジオDJを目指している学生が多かったので、その影響はあるかもしれません。
――といいますと。
春原さん 大学に通いながら、「東京ゲームショウ」で受付のアルバイトをしていたんです。そこでイベントコンパニオンの方を見て、「あれになりたい!」と思ったんですよね。そしていざコンパニオンとして働き始めたときに、ナレーションの人たちを見て、「いや、私はあれになりたい!そのためにはアナウンサーよりはフリーランスの司会だ」と思いました(笑)。
――実際に司会者になるまでは大変でしたか?
春原さん 当時は何もできない内気なタイプで、人前で話すことすら苦手だったんです。卒業してすぐに司会者になったというよりは、レッスン期間があり、元テレビ局のアナウンサーだった方などにもしっかり教えてもらって、徐々に力をつけましたね。
――放送サークルでは、どのようなレッスンをされていたのですか?
春原さん 基礎の腹式発声練習からフリートークまで色々していました。「TOKYO FM」さんと提携していたサークルだったので、そこのDJライセンスという資格が取れたんです。それを持っているとラジオDJになれるんですよ。他にもMDライセンスという裏方さんの資格の勉強もできたので、充実していました。
――他にも学生時代に取り組んだことがあるとか。
春原さん 最初は友達に「ミスコン受けなよ」と後押しされて挑戦したんです。でも「私が受ける場所じゃない」と思っていましたし、案の定ガッツリ女子アナを目指しているようなキラキラした人しかいなくて、「これは間違いだ。どうせ無理だろう」と思いながら、特技とか一芸披露をしました。結果、なぜか合格して、自信につながりましたね。
――司会者になって、憧れていたときの印象と、実際になったときのギャップがあれば教えて下さい。
春原さん 最初の頃は自信がなかったので、他の司会者を見て「どうしたらあんなに自信満々に喋れるんだろう」と悩んでいました。でも現場を重ねていくうちに、だんだんとできることが増えていったんです。
――ちなみにどのような場所で司会をすることが多いですか?
春原さん モーターショーなど展示会のナレーションやセミナーの司会、選挙のウグイス嬢などもあります。
――これまでで印象に残っている仕事はなんですか?
春原さん 首都高の開通式の司会をやったときですね。本当にたくさんの政治家の方やマスメディアの方、テレビに出ているような方が登壇されて、「絶対に名前を間違えちゃいけない」というところだったので、ニコニコ喋りながらも生きた心地がしなかったです。
――そういった困難な状況を乗り越えるための工夫は?
春原さん あまり考えすぎないことと、「これは今の自分だからできることなんだ」って信じ込んでやることが大事じゃないですかね。
――司会歴10年を迎えて、やりがいを感じる瞬間を教えて下さい。
春原さん やっぱり「上手いですね」とか「私に頼んでよかった」って言ってもらえることで承認欲求が満たされます。マイクを持ったときは、「企業さんが任せてくれたんだから、責任を持ってやり遂げないといけない」という気持ちで臨んでいますね。
――このお仕事で得たものはありますか?
春原さん 「私はできる」という謎の自信みたいなものが身につきました。それがないとできないと思うんですよね。
――ちなみにお休みはどのように過ごされていますか?
春原さん 最近はあんまりなくて、月に1回か2回ぐらいです。気づいたら「あれ、結構仕事してるな」と。司会のお仕事だけではなく、コスプレもやっているので。でも冬はスノーボードに行ったり、普段も仕事の空き時間で予約が取れるところを見つけて、ヨガやプールなどの教室に通って体を動かしています。
――では、今後、司会者としてやっていきたいジャンルを教えて下さい。
春原さん アニメに関わる仕事を増やしていきたいのと、コスプレをしてMCをしたいですよね。いま、司会者と出演者はしっかりと分かれていて、コスプレをしながらMCとして真面目に喋る人ってなかなかいないと思うんです。アニメのイベントなどで、「私も同じオタクですよ」というスタンスからコスプレをしてMCをしてみたいですね
そのために、SNSでコスプレの写真を投稿するときに「司会もできるんで、もしよかったらお仕事ください」と募集してみたり、司会でアニメ系の仕事に行ったときに「コスプレの活動もしているので、アニメが好きな皆様との架け橋になれれば」とアピールしたりしています。
【後編はこちらから】司会&コスプレの二刀流・春原このみ「堅い仕事姿しか知らない人に、水着姿は驚かれますね」