10月からは『おはリナ』(TOKYO MX)でお天気キャスターを務めている椿野ゆうこ。彼女はアイドルグループ・ひめもすオーケストラのリーダーを務める“二刀流”キャスターだ。
合格率4~6%といわれる難関試験・気象予報士に、アイドル活動と大学生活を両立させながら挑み昨年3月に見事合格。「アイドル」と「気象予報士」高校時代からの2つの夢を叶えた彼女に話を聞いた(前後編の前編)。

【写真】「グラビアオファーには驚き」椿野ゆうこの撮り下ろしカット【7点】

――気象予報士試験の合格おめでとうございます。天気には小さい頃から興味を持っていたそうですが、好きになるきっかけは何だったんですか?

椿野 ありがとうございます!きっかけは、小学生の頃に母が勤めていた青少年科学センターで、よくお手伝いに行っていたんですけど、そこにはいろいろな地域の氷が置いてあったりしたので、見学して楽しんでいました。

――学習意欲が高かったんですね……!

椿野 お母さんに「楽しいよ」って言われたので、楽しいのかもなと思っていました。気温差をグラフにすることも好きで、すごく地味なことをしている小学生でしたが、ギリギリ浮いてはいなかったです(笑)。

――いつ気象予報士になる決意をされたんですか?

椿野 最初に思い始めたのは高校生の頃でした。気象予報士になるために理系を選択したんですけど、進学校だったのでガリ勉でした。学校の授業が大変すぎてついて行くのに必死で、

7時間目まであって土日は模試みたいな生活で、しかも私は補習組だったので学校に行くのがしんどくて……。

――初めて気象予報士試験を受けたのはいつなんでしょう。

椿野 大学1年生のときです。そのときは手も足も出なくて諦めちゃいました。
問題が難しすぎましたし、時間も足りなくて。大学は気象関係だったので、4年生になる頃にはきっと受かるぐらいの知識がついているだろうと思っていましたが、全然ダメで……。在学中に3回受けたんですけど、やっぱり自主学習が大事なんだと気づいたので、卒業後1年間勉強して、合格したという感じです。在学中に学科はクリアしていたので、残るは実技だったんですけど、4回目で受からないとまた学科を1から受験することになってしまうところだったので、結構崖っぷちでした。

――受験中は何に支えられていましたか?

椿野 ファンの方がずっと応援してくださっていました。「合格して、テレビに出て天気予報してほしいよ」ってすごく応援してくれたので、何とか夢をかなえることができました!合格したときはファンの方たちがすごく喜んでくれて。(ファンの存在は)偉大です。

――芸能活動をしながら気象予報士試験の勉強も、となるとかなりハードだと思います。勉強時間はどのように確保していたんですか?

椿野 休みの日は10時間くらいお勉強していました。もともと進学校に通っていましたし、お天気の勉強はすごく好きだったので、趣味みたいな感じで楽しくやれていたんです。試験前は楽屋でもお勉強していたんですけど、メンバーが机を空けてくれたりと協力してくれたので、すごく助かっていました。

――気象予報士になるのはお父さんとの約束でもあったんですよね。


椿野 お父さんは本を買ってくれたりしていて、応援してくれていましたね。

――昨年の6月には自死遺族ということを発表されていました。

椿野 私と同じ境遇にいるファンの方からお話を聞いたとき「自分ができることはなんだろう」と思ったんです。アイドルを目指した理由は、誰かを元気づけたり、勇気づけたいと思ったからだったので、私も誰かの力になれたらいいなと思い、発信することにしたんです。

――多くの方が勇気づけられたと思います。現在は『おはリナ』のお天気キャスターを務められていますが、どういった生活を送られているんですか?

椿野 7時から放送なので、2時に起きて会社に行っています。それからその日の天気について詳しく調べて、自分で話の構成を決めて何回も練習して、といった感じでずっとバタバタでちょうど7時になるくらいです。

――アイドル活動もあるのでかなりお忙しいですよね。

椿野 お休みの日に寝溜めしています(笑)。怖いぐらい寝ちゃっていて、この間は14時間ぐらい寝ちゃって引きました。

――今、お休みが取れたら何をやりたいですか?

椿野 伊豆諸島、小笠原諸島に行ってみたいです。TOKYO MXは、伊豆諸島と小笠原諸島も放送の範囲内なんですけど、そこのお天気は東京とは全然違っているので、一度気候を調べに行きたいなと思っているんです。
どんな体感なのか、地形などを見てみたくて。行くのが大変そうなのでいつ行けるかな……って感じですけど(笑)。

――本当に好きなことを仕事にされているんですね。今後、どういった気象予報士を目指されているか教えてください。

椿野 知識を深めるとともに、視聴者の方にとってわかりやすい番組にしないといけないと思っています。専門性は深めないといけないんですけど、専門的すぎると視聴者の方がついてこれなくなってしまうので、モットーは「寄り添ったお天気」です。お天気に興味がない人にも楽しんでもらえるような、そんなお天気コーナーにしたいです。

▽椿野ゆうこ公式X https://x.com/tsubakino_hime

▽椿野ゆうこInstagram https://www.instagram.com/tsubakinoyuko

【後編はこちらから】グラビアも話題の気象予報士・椿野ゆうこ「試験勉強10時間…4度目の試験で崖っぷち合格」
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