【写真】山下美月、連続ドラマ単独初主演で“夫を殺した妻”役に【2点】
原作は、2021年に小学館より刊行された桜井美奈の同名小説。
脚本は「イチケイのカラス」シリーズ、「ブルーモーメント」(フジテレビ系)など数々の話題作を手掛けてきた浜田秀哉と、「ライオンの隠れ家」(TBS系)などで注目を集める若手実力派の一戸慶乃が担当。監督は「オールドファッションカップケーキ」(フジテレビ系)や映画「東京遭難」(2023年)を筆頭にヒット・メーカーとして知られる加藤綾佳が手掛ける。
今作で主人公・鈴倉茉菜(すずくら・まな)を演じるのは、アイドルグループ・乃木坂46を昨年卒業後、俳優として途切れることなく超話題作に出演し続ける山下美月。WOWOW連続ドラマ初出演にして初主演、さらに初の連続ドラマ単独主演と“初”づくしの中、夫を殺し、その事実を隠しながら生きる女性というセンセーショナルな難役に挑む。
アパレル会社でデザイナーを志す茉菜は、入社して1年半、アシスタントとして真面目に努力を重ね、念願のデザイナーデビューも射程圏内におさめて希望に胸を躍らせる若手社員。 しかしその裏で茉菜は、誰にも言えないある秘密を抱えていた。日常的に暴力をふるう夫をある出来事を機に殺害し、過去を隠して平穏な暮らしを手に入れていたのだ。
そんな茉菜の目の前に突然、殺したはずの夫が記憶をなくした状態で現れ、あろうことか共同生活を送ることに……。夫はなぜ生きていたのか、そしてなぜ今茉菜の前に現れたのか。
しかしその末に明らかとなるのは、誰もが予想だにしない、衝撃の真実だった。等身大のまっすぐなヒロインからアクの強い役まで、さまざまな役柄を演じてきた山下が、今作でかつてないほどの壮絶な過去を抱えたヒロイン・茉菜を全身全霊で演じきる姿に期待したい。
さらに、茉菜が“殺した夫”を演じるキャストは近日発表。茉菜、そして視聴者を大いに翻弄する重要なキャラクターを演じるスペシャルなキャストにも注目だ。
▽山下美月コメント
──WOWOWドラマ初出演で初主演、連続ドラマ初単独主演となります。オファーを受けた際のお気持ちをお聞かせください。
山下 WOWOWのドラマ作品は、とても丁寧に作られている印象で、初出演することができてとてもうれしかったです。頼りない主演だったと思いますが、自分の未熟さをスタッフの皆様が映像を通して素敵に活かしてくださったと感じております。
──原作・ドラマの脚本を読んでの感想をお聞かせください。
山下 原作を読ませていただいた時は、二転三転する展開に静かに感情を揺さぶられつつ、これを希望と呼ぶのか絶望と呼ぶのか?考え続けていました。ドラマは全6話で、より展開が分かりやすく進んでいくので、毎話登場人物たちの印象が変わっていくと思います。
──“夫を殺した”という壮絶な秘密を抱えているヒロイン・茉菜をどんな人物だととらえていますか。また、演じる上で心掛けたこと、難しかったこと、悩んだことなどがあれば教えてください。
山下 「SOSを出せない人間」だと思っています。監督に現場やモノローグ収録でよく言われたのが、“感情をなるべく出さないでほしい”ということでした。茉菜はストーカーに襲われた時ですら、大きな声で助けを求めることが出来ません。一度も泣き喚いたり、叫んで取り乱したりしないんです。ただ、生きているだけ。人生をつまらないと思っている訳ではなく、自分のような人間が存在していてはいけないと信じているからです。幼い頃から常に諦め続けなければいけない道を歩んできたが故の、哀しさだと思います。
──過酷な撮影も多かったと思いますが、印象的な撮影時のエピソードを教えてください。
山下 このまま息ができなくなってしまうのではないかと思うほど、寒さが厳しい日に泥の上に這いつくばっていた時は、意識が遠のいていくのがすごくリアルでした。最後の大事なシーンの時に、あまりに風が強くてほぼ声が聞こえない状態でやっていたのも、印象深いです。
──視聴者の皆様、楽しみにされているファンの皆様へメッセージをお願いします。
山下 観てくださる方それぞれの受け取り方があると思います。茉菜の味方になってほしいというわけではなく、この作品を通して自分がこの世に存在しているという認識が、より濃くなるような作品になってほしいです。闇の中にある光をぜひこの作品から見つけていただけますと幸いです。
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