元モーニング娘。でタレントの藤本美貴が「ダッシュで作った晩ご飯」を公開し、その見事さに「大急ぎで作ったとは思えない」「栄養のバランスがいいね」などと反響が広がった。
かなりの多忙ぶりでありながらママとしての仕事をしっかりこなしていることが分かる投稿で、女性層からの好感度がさらに高まっている。

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藤本は5月6日、自身のInstagramで「夜ご飯でした」と少なくとも5品以上のメニューがそろった食卓の様子を公開。鮭を野菜と共に蒸し焼きにしたとみられる料理をフライパンのまま置き、揚げ春巻きは油切りのバットに入ったままという豪快さだが、サニーレタスのサラダやみそ汁なども並べられ、彩り豊かで豪華な食卓となっている。

この日は時間がなかったらしく、藤本は「子供達をフル活用してダッシュで作りました!」と説明。フライパンやバットに入れたままの料理は、盛り付け時間の節約という意味もあるのだろう。

これに対して、コメント欄では「ダッシュで作ったと思えないぐらいの品数!!しかもめっちゃ美味しそう!」「すごくおいしそうです。ミキティは主婦の鑑的存在です!」「見た目がいいだけじゃなく栄養もありそう」「春巻き、バットのままなの好き!」などと称賛や感心の声が相次いだ。

藤本は過去にもたびたび手作りの晩ご飯の写真を公開しているが、今回のようにフライパンごと食卓に出したり、タッパーに入れたままであったりといったことが多い。SNS的な「映え」を考えるときれいに盛り付けたほうがいいのだろうが、手を抜けるところは抜くという「完璧すぎないママ業」が女性たちの共感を呼び、藤本のママタレ人気の高さにつながっているのだ。

藤本といえば、群雄割拠のママタレ界で抜きんでた支持の高さを誇っている。バラエティでの大活躍に加え、CMでも引っ張りだこであることから「令和のママタレ女王」と称されているほどだ。ただ、彼女は決して順調にアイドルからママタレ女王へと転身したわけではない。


2007年、藤本はモーニング娘。のリーダーに抜擢された直後に品川庄司の庄司智春との熱愛を週刊誌にスクープされ、その責任を取ってリーダー在籍期間わずか25日でグループを脱退。「別れるという選択肢はなかった」という藤本は庄司との交際を継続したが、しばらく謹慎状態となってしまった。

十分な交際期間を経て2009年に庄司と結婚し、3人の子どもに恵まれた彼女は、庄司との関係をスキャンダルから「最大の強み」へと転化させる。アツアツのおしどり夫婦ぶりを隠さず、いい関係の理想的な夫婦像を提示し、さらに先述した「完璧すぎないママ業」で等身大のママの姿を見せることで、ママタレ人気を高めていったのだ。

かつて芸人の妻は「三歩下がって夫についていく」という姿勢が理想とされたが、藤本は「芸人の妻ですが、私が一歩前に出ます」と言い切り、9歳上の夫を引っ張っていくパワフルさも「しっかり者の理想的なママ」という印象につながった。しっかり者で頼りがいがあるというイメージは、YouTubeなどで好評な人生相談企画へとつながっており、将来的な「芸能界のご意見番」ポジションすら見えてくる。

また、夫の庄司の存在も藤本の人気に大きく貢献している。庄司は「ミキティ~!」と絶叫する持ちネタに象徴されるように、妻への愛情をまったく隠さない「愛妻家」のイメージが浸透しており、それが世間から「理想の夫婦」と見られることに好影響を及ぼしている。

庄司は5月4日付の「AERA with Kids+」のインタビュー記事で、藤本について「子どもたちへの愛情が強くて、器が大きくて、タフ。まだ子育ての途中ですが、妻が子どもたちの母親でよかったなって思います」と発言。これほどストレートに妻を褒め称え、感謝の気持ちを言葉にできるというのは、シャイな傾向が強い日本人男性としては珍しい。
夫婦間での愛情表現も日常化しているといい、そのおかげなのか、いまだに恋人同士のような雰囲気を保っている。

ママタレとしての最大のライバルは、同じ元モーニング娘。の辻希美だろうが、辻は活動の場がネット中心になっており、藤本はテレビがメインで戦略が大きく異なる。YouTubeにおいても、辻は子どもたちも出演する「家族ぐるみ」のイメージが強いのに対し、藤本は単独もしくは夫婦のやり取りがメインで、完全にすみ分けができている。互いに需要を食い合うことがないため、藤本は強力なライバルをあまり気にすることなくテレビを軸に支持を伸ばしていくことができた。

同じ3児のママである横澤夏子と共にMCを務めるテレビ朝日系バラエティ『夫が寝たあとに』は、TVerバラエティランキングで深夜番組としては異例となる1位を獲得し、公式切り抜き動画の総再生回数が7億回を突破するなど大バズりしており、深夜2時台から0時台に昇格したうえに昨年10月より30分枠から1時間枠に拡大。トーク番組のMCとしての才能も見せている。

「令和のママタレ女王」に死角はないようで、今後も彼女はママタレ界のトップランナーとして独走を続けそうだ。

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