【写真】“奇跡の一枚”で話題沸騰のアイドル・大森莉緒【8点】
「その日はMa’Scar’Pieceに入って初めての野外ステージ(東急歌舞伎町タワー 屋外ステージ)だったんです。私は昔から外でやるライブが好きで。というのも、野外だとカメコさんたちがいつも以上に素敵な写真を撮ってくれるんですね。私はカメラ目線をするのが特技でもあるので、気合が入っていました(笑)。あの“奇跡の一枚”と呼ばれる写真も、“この瞬間を撮ってほしいな”と思いながらカメラレンズに向かってウインクしたんですよ」
昨今、現役アイドルから“表情管理”という言葉を聞く機会が増えた。大森の場合、この表情管理の才能が卓越していることに加え、アイコンタクトなどの“ファンサ”能力も以前から定評があった。つまり“奇跡の一枚”はうっかり偶発的に生まれたのではなく、意図的に彼女が狙ったものでもあったのだ。
「まず写真を撮ってくれた方がXに投稿してくれたんですよ。同時にハッシュタグで私の名前も添えてくれたりしたので、それで私も写真の存在に気づいたんですね。最初、見たときは“何これ!”ってビックリしました。それは神懸かり的なタイミングでシャッターを押していることへの驚きです。
たしかに写真がもっと寄りのバストアップだったとしたら、印象は大きく変わっていたことだろう。このカメラマンMVPの立役者であることは間違いない。だが、本格的にバズったのは本人アカウントで写真がアップされたあとだった。みるみる“奇跡の一枚”は世の中に拡散され、完全に“見つかった”状態となる。まさに現代のシンデレラ物語といっていい。
「どんどんリツイートや“いいね”が伸びていく中、“これ、もしかして万バズいくんじゃないかな?”という話になったんですよ。でも気づいたら万バズのさらに上まで数字が進んでいたので、本当に超うれしかったです! それと同時に、戸惑いの感情もありましたね。想像以上のことが目の前で起きているから、“大丈夫、これ?”みたいにビビっちゃって(笑)。もちろんありがたいという気持ちが一番大きいですけど」
話はSNS上だけでは終わらなかった。様々な媒体で記事化されたうえ、ワイドショーでも取り上げられるように。さらには国境を越え、台湾のメディアでも騒がれるフィーバーぶりとなっている。
「おかげさまでインスタも含めてSNSのフォロワー数はめちゃくちゃ伸びました。しばらく連絡を取っていなかった友達からも“ニュース見たよ~”とか連絡が来て、それもすごくうれしかったな。正直、まだ実感が沸いていないところもあるんですけど、こうやってメディアの方が取材に来てくれたりすると、自分にとってもグループにとっても大きなターニングポイントになったのかなと思いますね」
さて、このように破竹の勢いで突き進む大森だが、現在、ひそかに胸を痛めていることがあるという。
「記事のタイトルとかで、橋本環奈さんを引き合いに出されることがあるんですよ。“橋本環奈を彷彿させる”とか“橋本環奈を超えた”とか……。それだけは本当に勘弁してほしいです(笑)。私にとって橋本環奈さんは憧れの存在だし、例の“奇跡の一枚”を見て“こんな可愛い人がいるんだ!”って感激したんですね。名前を一緒に並べられると、あまりにも恐れ多すぎますから。ついでに言うと、“リアル版『推しの子』”とか書かれるのも結構プレッシャーになります(苦笑)」
写真によってブレイクしたばかりの大森だが、まだそのキャラクターはベールに包まれている。そんな彼女に好きなことを尋ねたところ……。
「趣味はおいしいご飯をいっぱい食べることです。とにかく食べることが大好きで、常に食事のことばかり考えていますね。
記事後編では、11歳のときから4つのグループを渡り歩いてきたという“意外に苦労人”な一面にもクローズアップ! 念願の万バズ達成を機に、さらなる飛躍を誓う。
▽おおもり・りお◎2001年12月22日、愛知県生まれ。愛称:おーりお。13年にピンク・ベイビーズに加入。その後もeyes、ラストアイドル(Love Cocchi)、×純文学少女歌劇団などで活躍し、24年12月から現在のグループ・Ma’Scar’Piece(マスカーピース)に参加。ほか、舞台や映像作品でもマルチな活動を続ける。
【後編はこちらから】令和版“1000年に1人の美少女”大森莉緒「新しいグループに入るたびに“今度こそ!”と思っていました」