歯科衛生士、モデル、ライバーという多彩な肩書を持ちながら、埼玉代表として「2025ミス・ユニバース・ジャパン」の舞台に挑む室谷千夏(むろや・ちなつ/28歳)さん。「ミス・ユニバースになったら世界中の人を歯っぴい(happy)にしたい!」と笑顔で話す笑顔が印象的だ。


【写真】歯科衛生士、モデル、ライバーとしてマルチに活躍する埼玉代表・室谷千夏さん【7点】

セミファイナリストに選ばれた瞬間は、「とても嬉しい気持ちと、埼玉代表としての責任を同時に感じて複雑な気持ちでしたが、仲間や応援してくれるファンの声がとても大きく、日本で一番取るぞーー!って気持ちが大きかったです」と語るように、喜びと覚悟が入り混じった瞬間だったようだ。

周囲からは「太陽みたいな人だね」とよく言われるという室谷さん。「ちなつと一緒にいると元気が出ると言ってくれることが多いので、これからも沢山の人を笑顔にしたいです」と、その明るさは彼女の大きな魅力のひとつだ。

そんな彼女も、実は幼い頃は内気な性格だった。「妹の後ろに隠れているような、自分がやりたいことも勇気が出ずに出来ないということが多かったです」と振り返る。転機となったのは、高校時代に打ち込んだバレーボール部での経験。「春高バレーの地方大会で勝つために、日々の練習プラス朝練。辛いことも多かったのですが、北海道大会に出る切符を掴み取った時はすごく達成感があり、頑張って良かったなと思いました」と、自信と粘り強さを手にした。

笑顔と長い脚をチャームポイントに挙げる室谷さんが憧れるのは、トップモデルの冨永愛さん。「『私はずっと“強い女”を演じてきた。でも本当は、そんなに強くなんてなかった。』という言葉に心を動かされました。
私も元々は自分から行動するような人間ではなかったのですが、強い女性を演じることで中身も明るく、自分の芯を持つことができました」と語り、今度は自分が誰かを導く存在になりたいと決意をにじませる。

彼女にとってのオピニオンリーダーとは「周りに発信する力を持っていて、人の行動や意識を前向きに変えることができる人」。その視線は、世界の社会問題にも向けられている。「教育格差、子どもの貧困に関心があります」と語る背景には、自身の体験がある。「家庭の経済力によって夢を諦めてしまう人を何人も見てきました。そのような人が1人でも減ることを願って、私も何か力になれることはないか日々考えています」と、そのまなざしはまっすぐだ。

将来的には「歯科衛生士、モデルとして発信力をつけて業界を引っ張る存在になり、最終的には歯科衛生士専門学校の教員として人材育成の道へ進みたい」と語る。

最後に、「大会で最高のパフォーマンスを魅せて、観てくれる人達を“歯っぴい(happy)”にします!そして、グランプリを取って世界大会に行きます。日本代表は私です!!!応援よろしくお願いします」と、日本大会に向けた意気込みを語った。

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