2月19日(火)に7thシングル『ムテキの笑顔』を発売した、あっとせぶんてぃーん(通称:あっせぶ)。メンバーの全員が、秋葉原にある老舗メイドカフェ「@ほぉ~むカフェ」の現役メイドという異色のグループだ。
彼女たちはなぜメイドの世界を飛び出し、アイドルとしてのとびらを開いたのだろうか。“行列のできるメイド”としても知られるかしまに、アイドルを目指したきっかけやグループのこと、そして今後の目標について聞いてみた。(2回連載の1回目)
【写真】美しすぎるメイド・かしまのナースコスプレカット

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──簡単に自己紹介をお願いします。

かしま メイド型アンドロイドの、「あっとせぶんてぃーん」のかしまです。めいど研究所出身で、血液型は新型。お屋敷では、プレミアムメイドとしてご主人様やお嬢様にお給仕しています。

──“お屋敷”や“お給仕”とは?

かしま @ほぉ~むカフェが「お屋敷」で、私たちはご主人様やお嬢様のために「お給仕」しているメイドです。スタッフさんは「妖精さん」と呼ばれていて、休憩に行くときは「萌えチャ(萌えチャージ)行ってきます」と声をかけるんです。あとは、お手洗いに行くことを「花園行ってきます」、お屋敷のステージでダンスや歌を披露することを「お楽しみ会」と呼んでいます。

──メイドになったきっかけは?

かしま メイドになる前からプライベートで交流のあった、メンバーのかげとらが誘ってくれたことがきっかけです。「今やりたいことは今やってみれば?」って感じの軽いノリで(笑)。私もかわいい衣装で働けるなら嬉しいなと思ってカフェの面接を受けました。


──アイドルになるのは、もともと夢だったんですか?

かしま 旧体制のときにも一度かげとらに誘われたことがあったのですが、私めちゃくちゃダンスが苦手で……(笑)。ダンススキルがないし、人に見られるのも苦手だったので、「絶対できないよ!」と返していました。アイドルのこともまったく知らなくて、初めて興味を持ったのもメイドになってから。まさか自分がアイドルになるなんて想像もしていませんでした。

──にもかかわらず、どうしてアイドルの道へ?

かしま @ほぉ~むカフェで「プレミアムメイド」になれたことが大きいですね。ひとつのお店に所属する店舗メイドとは違って、プレミアムメイドはいろいろな店舗をランダムに回るんです。ずっと目標にしていた念願が叶って、「これからどうしようかな?」と考え始めたタイミングで、グループの新メンバー募集がありました。メイドをもう少し続けていくつもりだったので、お給仕のほかにも活動の幅を広げられたらいいなと思って応募しました。

──グループに入って大変だったことは?

かしま 新メンバーは今までのあっとせぶんてぃーんの曲をすべて覚えないといけないので、ダンスが苦手な私はかなり苦労しました。もちろんレッスンの時間はあるんですが、基本的な振り入れはスマホで動画を見ながら覚えていきました。でも未経験なので、とにかく難しくて……。動画を見ても「ここ、どうやって動いてるの?!」って、頭の中がパニックになることも多かったですね。
自宅には大きな鏡や広いスペースもないので、自分でダンススタジオを借りて猛特訓することもありました。

──自分でスタジオを借りて練習、かなりの努力家ですね。

かしま ダンスの先生が本当に優しい方で、いつも「かしまは頑張ってるよ」と声をかけてくれていました。そんな言葉に応えるために、頑張っていた部分もあるかも。いまだにダンスには苦労していますが、少しずつ成長しているみたいで、最初の頃を知っているご主人様やお嬢様からは「めちゃくちゃ成長したよ!」と、褒めてもらえることも多いんです。お屋敷のお楽しみ会で披露したダンスがひどすぎて、かげとらに動画を撮られていた頃と比べたら大成長ですね(笑)。

後編へ続く

▽かしま
4月10日生まれ。めいど研究所出身。血液型は新型。8人組アイドルグループ「あっとせぶんてぃーん」のメンバーで、@ほぉ~むカフェのプレミアムメイドとしても活動。Twitter:maid_kashima

▽あっとせぶんてぃーん
秋葉原のメイドカフェ「@ほぉ~むカフェ」で給仕する、現役メイド8名構成されたアイドルグループ。2016年8月に期間限定グループと結成され、以降3年連続で「TOKYO IDOL FESTIVAL」に出演。
2019年6月には、かしまら新メンバーを加えた現在の体制で「武道館ライブ」に向けて再始動した。

▽7thシングル『ムテキの笑顔』
2020 年2月19日リリース。現体制のシングル第1弾とは大きく異なる曲調のパワーチューンで、ラップも取り入れられた。カップリング曲は『あっせぶんぶん!』。
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