宮崎駿監督の名作『もののけ姫』が、2026年夏に“スーパー歌舞伎”として新橋演舞場で上演されることが発表され、大きな話題を呼んでいる。主人公のアシタカは市川團子、ヒロインのサンは中村壱太郎が演じる。
アニメ原作の歌舞伎化は近年増えているが、今回は“スーパー歌舞伎”の冠がつく点が特別だ。

【関連写真】市川團子、“爽やか素顔”のスーツ姿

「スーパー歌舞伎は、三代目市川猿之助(のちの二代目市川猿翁)が1986年に創り上げた革新的な現代歌舞伎のスタイルで、宙乗りや早替わり、派手な立ち回りなどエンターテインメント性の高い演出が特徴です。第1作『ヤマトタケル』は大ヒットを記録し、以降も『八犬伝』『新・三国志』などが上演されブランドとなっています。その後、四代目市川猿之助を中心に『ワンピース』が舞台化されましたが、こちらは“スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)”と銘打たれて上演されました。“無印”のスーパー歌舞伎は別格の重みを持ち、名乗るには歴史と覚悟が求められます」(芸能関係者)

その無印を今回、團子が率いて復活させることこそ最大のトピックだ。

「2023年に起きた四代目猿之助の“事件”以降、澤瀉屋は新作を打てる態勢を整えるのが難しい時期が続いていました。そうした苦境を経ての無印スーパー歌舞伎の復活は、澤瀉屋がようやく前を向き、新たな世代を中心に再出発したことを象徴しています。團子は俳優・香川照之=市川中車の長男であり、祖父・猿翁が創り上げた革新ブランドを孫として正統に継ぐ立場。その彼が旗印になることは、歌舞伎界にとっても非常に大きい意味を持ちます」(前出・芸能関係者)

團子自身『もののけ姫』に強い思いを抱いており、「祖父が亡くなった連絡を受け、聴いた曲が『もののけ姫』の『アシタカせっ記』でした。悲しみの中で『希望』をもらったことを今でも鮮明に覚えています。このお話をいただく前のことで、運命的なものを感じてなりません」と語っている。

映画「国宝」の大ヒットで。
歌舞伎役者に関心を寄せる若年層が増えているというが、1986年の「ヤマトタケル」上演から40周年を迎える本作で、歌舞伎ブームがさらに加速しそうだ。

【あわせて読む】父は香川照之、市川團子が“爽やか素顔”のスーツ姿披露「ステキがどんどん更新されてゆく」
編集部おすすめ